*:ペシミストの慨世

真夜中 濃淡の空
お月様がポタポタ
向こうに佇んだ
カラカラ笑うペシミスト

ペシミストは歌う
「ボクと キミと ふたり ひとり。
なかよ く してたら
きっと しあわせになれるよ。
なれたら いいね」

アングウィッシュ
聞こえるかい
えぐり出して見せてやる
アングウィッシュ
鳴り止まない
クルッと回って
「マタアシタ」

 真昼の 淡色の空
お日様がクラクラ
向こうで飛んでいる
灰色片翼ペシミスト

ペシミストは嘆く
「ああ いじわるな はなし きざし。
いやだ と いったら
あのこは おこってなきだした。
ばからしい よね」

アングウィッシュ
見えるのかい
首吊り自殺のメランコリー
アングウィッシュ
鳴り止まない
立たれた十字架また一つ 

いけないブランダー
知らなくていいんだ
見つかる前に奴を捕まえろ

「ほらみて ほらみな
せかいが わるい
かみさま ほとけさま
さいしょから いないよ
ボクは てんしでも
ましてや あくまでも ない
おしえてあげる
ボクはそう ペシミスト」

アングウィッシュ
所詮はほら
虚像なだけの優越感
アングウィッシュ
眠りたいの?
それなら一緒に
歌いましょう

アングウィッシュ
聞こえたかい
えぐり出して見てごらん
アングウィッシュ
鳴り止まない
クルッと回って
「マタイツカ」




××××××××××××××

「少年*が最初に出会ったのは、灰色の片翼で笑うペシミストだった」


「少年*の世界論」シリーズの第一話です。
公開しようか悩んだんですけど、上げることにしました。もう何曲かお話が続いていきます。
どうでもいいんですけど、最初「アングウィッシュ」を「アングウイッシュ」にしてたら友人に「ベストウイッシュみたいだね!」と言われたのでィは小文字表記になりました。べつに、気にしてるわけじゃ、ないよ。



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