白黒ガーディアン


その蕾を摘まないで
その蕾に水を与えて

課せの枷 畦の馳せ
夢は褪せず
憂を知る 天を呼ぶ
刹那の色

もういいかい

待ちぼうけなわけじゃない
来ないのならば探すだけ
見つからないんじゃない
見つけるのを諦めただけ

まだ、だよ

水夫の過去 加護の過誤
囲いの籠
籠の鍵 空の戒
傘無しの相

雨はまだ止まない

音の消えない夜は続く
喧噪の色は月とざわめく
音の鳴らない夜は哀しく
幻想の瞼が光を願う

雨よどうか静まって

無垢は知る
遍く声音
揺蕩う調べ
諍う黒
楔の向こう
檻の隙間からそっと
応えに手を伸ばす

何度でも そう幾度も
その名前を呼ぶだろう
諦めかけた誓いを
忘れたりはしない

祈りの声優しく

眠れない夜が明けて
また朝が来る 朝は来る
恐れを知らない勇気だけ
抱えて明日を望む

やがて目を覚ます




××××××××××××××××

あれです、私の大好きな某作品のイメージソング的な感じで作ったやつです。タイトルの白黒にはそういう意味も入ってます。
何も知らない無垢な少年が、始まりの朝を迎える話。

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