食満先輩に今日も甘やかされ、歩くの怠いからとおぶってもらって移動していると久々知先輩と遭遇した。

「あ、久々知先輩だー。今日も格好いいっすね!」
「怪我でもしたのか?!」
「は?ああ、いえいえ。ただ仲良しな先輩に甘えてるだけっす!ね、食満先輩!」
「ああ、正一郎は俺の可愛い後輩だからな。それだけじゃないが」
「…それって、」

おやおや?何だか二人共不穏な空気醸し出し始めたぞ?

「お前にはやらねぇよ」

あら。食満先輩ったら格好いい。
食満先輩が歩き出したので、おぶられてる僕も久々知先輩から遠ざかって行く。固まってる久々知先輩のその表情はやっぱり王子様っぽく無かったけど、笑顔で手は振っておいた。

「正一郎が一年の時から俺達はお前に目をつけてたんだ。横から奪われて堪るか」
「ははは。まるで僕お姫様みたいっすね!うけるー!」



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