(アイツ、幸せになりたくねぇのかな…)
(…)

(俺が間違ってたのか?この、俺が…?)
(イッチー、イッチーの答えが必ずしも正答にはならないから、八代君なんでしょ?)
(人間なのに?人間のくせに…俺がそう作っただけのお前とは違ぇのに、何で)


(ニコラ、お前はこの手の話嫌いか?)
(…いや?イッチーには感謝してるよ。俺は自分のこの破天荒な性格、好きだから…そう作ってくれたことに感謝してる)
(あっそ)

(でもそうなるべくしてイッチーの意思に逆らう俺とは違って、八代君の存在はイッチーにとって絶対プラスになるよ)
(…)
(どんな結末でも、絶対プラスになる。それに八代君が次に死んだ後はもう、道は一つしかないじゃん?)

(…俺がやるまでもなく自分から退路塞ぎやがって。アイツ、本当に馬鹿だ)
(本当になー。せっかくのイッチーの愛から逃げるチャンス潰しちゃってもう)
(最初から逃がす気はねぇよ)
(あははっ!デスヨネー!八代君、イッチーに好かれてしまった君はこの先長そうだよ。頑張れ)



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