(何が天女だあの雌猿…)
(あの、壱様)
(あ゛?)
(も、申し訳ありません!ですが、何故八代様の記憶を…?私にはそう問題はなかったかのように思いましたが…)
(ああ…思考の流れで、一番気づかれたくないことに気づかれる畏れがあったからな。芽は先に摘む)



(ニコラ)
(お、ミツじゃん。今日はイッチーを崇める日じゃなかったか?)
(今は壱様の機嫌が麗しくないのよ。それよりアンタ、イッチーとか何様?身の程知りなさいよ)
(相変わらずキャラ違ぇ…。で、話があるんじゃねぇの?)

(…アンタ、壱様の仰られる八代に気づかれたくないことが何かわかる?)
(ん?ああ)
(は?!ちょっと、教えなさい!)
(いやー、これはさすがに吹聴したらイッチーに殺される。俺もお前も)
(…)

(…んな目で見んなよ。わかった、わかった。半分話すから。イッチーのトップシークレットって言ったら、どうせあれだ。八代君がどうして湯飲みとして生まれ変わったか)
(…転生については良い行いをした者になら珍しいことじゃないけど、無機物になるなんて聞いたことないわ)
(そ。それが答え)
(意味わかんない)
(だからわかるようには言えねぇんだって。後は自分でがんば。じゃあなー)
(…ええ、じゃあね)



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