ただ、手を引かれた。それだけだった。
そこ、に特別な理由などなくて。
そこ、に過剰な愛などなくて。
そこ、に幸せな結末などなくて。
知っていた。
誰でもよかった。私の手を最初に引いたのが、たまたま彼だっただけ。
けれど、私の命を投げ出すのには十分な理由だった。
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -