さて、俺に初カノが出来てからと言うもの3日は男の友情など脆いわとばかりに彼女と遊び倒した。
で、今日4日目。

「あ、岳人おはよー」
「おう、朔人。今日いやに早ぇな。なんかあったのか?」
「うん、彼女と別れた」

何気無く言った俺に、教室中の視線が一瞬にしてぐるりと俺を囲った。

「は?!あれだけ大騒ぎして、はぁ?!お前、黒板の日付け見ろよっ!まだ4日目だぞ?!」
「いやー、やっぱ初対面で付き合っちゃダメね。性格カスかったわー」

元々セクシー感はあるもののギャルっぽい子だったんだけど、ちょっと年上だからって超上から目線だし、店入ると店員への態度横暴だし、セックスアピールあからさま過ぎるし。何より口を開けばすぐ他人の悪口ばっか。

「まだ彼女は早かったかもー。後一年は待つわ。良い子が居ない限りは」
「…そうかよ」

仕方ない奴だなと呆れたように俺を見る岳人に、へらっと笑い返す。
まぁ、でも後悔はしてない。良い経験になった。俺はこの経験を活かし二年になってから素敵な彼女を作るのさ。

「そんな訳で明日遊ぼー!テニス部明日休みだろ?」
「そうだけど、お前一昨日の予定彼女と遊ぶからってドタキャンした癖に図太いなおい」
「うん、それね彼女と遊んだはいいけどクッソつまんなくて正直岳人とジローと遊んだ方が楽しかったなぁと思った」

そんな事思いながらデートしてた辺り、俺の性格も人の事言えないと露呈させているわけですが。

「…ったく、仕方ねぇなぁ」
「わーい!岳人大好き!!」

俺は大げさに喜んで岳人に抱き着いた。


「…」
「…」
「…え、何今の沈黙」
「知らねぇよ。はぁ…仕方ねぇな」

何で二回言ったし。

             


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -