さて、と一日ゆっくり休んだ事ですし!

「ちょっと私、里からお出掛けして昔からのお友達に会って来るね!」

再不斬さんと白君はもうちょっとの間ゆっくりしてていいからね、と言うだけ言って行こうとしたらズカズカ歩いて来た再不斬さんに襟首を掴まれて強制的に引き止められた。当然、首が絞まる。しかも魅惑のぴっちぴち3歳児ボディなせいで軽く足浮いてる。これでは首吊りだ。殺人事件だ!

「っぢょ!ざ、もー!!」

仕方ないので雷遁を駆使してちょい強力な静電気を発生させて、バチッと再不斬さんの手を剥がした。再不斬さんは舌打ちした。き、貴様…私が優秀だからよかったものを!
幼女に対しての暴力が流行るなんて世の中だめなんですよ!幼女代表として、アキは全力で抵抗させて頂きますっ!!

「口で言ってください、もー!」
「里の外に出るってのに、お前の護衛を置いて行くのかよ」

何だよ、連れて行って欲しいのかよ。ツンデレかよ。それならもっと攻撃的じゃない手段で伝えて頂きたい。

「別に危険人物と会うわけじゃないし、いいかなって」
「僕達も知っているような人ですか?」
「運命共同体ってんならせめてちゃんと言ってけ」

まるでお母さんに遊びに行く先教える子供扱い!実年齢的には正しいけども!
まぁ教えるぐらいいいけどさ。本当に昔からのお友達に会いに行くだけで、そこに危険なんてちっとも無いんだから。

「ちょっと暁のうちはイタチ君の所までー!」
「俺も行く」
「僕も行きます」

ほぼ二人同時に言われたその言葉に、私は苦笑した。

「来なくていいですよ。確かに肩書きはアレかもですが、イタチ君は私の敵に成り得ないので」
「お前は身内に甘いだろうが」
「…そういう、私最強!あんな奴敵じゃなくってよ!という意味での敵に成り得ないって話でなく、イタチ君は、」
「もう一度言う。お前は身内に甘過ぎる。…白、行くぞ」
「はい、再不斬さん。行きましょう、アキさん」

いや、何故再不斬さんが先頭?てか、あれ?会話今成り立ってた?再不斬さん私と会話する気無いの?
なんか、たぶん私を心配してくれているんだろうけど、腑に落ちないなぁ。身内に甘い?それって今そんなに問題な事かな?
既に外に出ていた二人に続いて私も家から出て鍵をかける。もうこうなったら連れて行く以外の選択肢無さそうだし。

「はぁ…わかりました。付いて来てもいいけど、二人共勝手に動かないでくださいよ?」

……。
…おい、返事が無いんだけど!何この護衛達!!すっごく不安!!

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