皆さんこんにちは。死亡フラグ乱立状態から少しだけましになった天女様こと、椿秋葉です。
「いい?白雪ちゃん。今の白雪ちゃんの立花君への態度ははっきり言って最悪です。立花君からしたらツンデレだと思える範疇越えてます。嫌われてるとしか思えません」
「うっ…はい」
ショボンとする白雪ちゃん可愛すぎる。膝に乗せたい。飼いたい。
…っ違う!私邪なこと考えるな!今は白雪ちゃんと立花君の愛の為に、しっかりと現実見させて状況確認してんでしょうが…!
「でも白雪ちゃん、明日から笑顔で立花君に接しなさいと私に言われて出来る?」
「すみませんが確実に無理です」
「デスヨネー」
素晴らしい早さでの即答だった。
うん、大丈夫。期待してなかったから。それで何とかなるなら現状があるはずない。
「という訳で、物凄く初歩的な話から始めたいと思います。だがこれには問題が一つ」
「…な、何ですか?」
びくびくと此方を見る白雪ちゃんは、一見町一番の器量良しな町娘、いやいっそお姫様と見違う程だが、彼女は行儀見習いで学園に居るとはいえ優秀なくのたま。
「この作戦は、一時的に白雪ちゃんには私に身を任せてもらうと言うか…一定時間、視覚と聴覚奪うんだけど…」
「それは学園内での話ですか?」
「うん」
「ならわかりました、問題ないです」
にこっと笑い、白雪ちゃんは事もなく了承した。
…きゅんっ。
こんなの、ときめいちゃう。だって、私身分保証するものは結局の所あるはずないし、潔白の証明はどうやったって出来ないんだ。
なのにこの子は、本当に私の事信じてくれてる。
「っ白雪ちゃん!私頑張るから!絶対お前等結婚させる…!」
「ええ?!つ、椿さんその、結婚は…ちょっと、あの、」
と仰る白雪ちゃんの顔は真っ赤だ。
…もうさぁ、こんな子幸せにならなきゃいけないでしょ。私がトリップしてきた理由は、この子を幸せにする為だと思うの。そう考えたら、あの理不尽過ぎるトリップも仕方無いかなとかちょっとは思えるし。
「じゃあ、第一ミッションを発表します」
「みゅっしょん…?」
何でこの子は一々くそかわいいんだ。