春、それは出会いの春。


私は私立グランドライン高校に通う花の高校2年生である。この学校では、2年になるとクラス替えがある。皆、クラス替えでのときめきを求めていると私は思う。

「さっきからブツブツうっせーな、なまえ。」
「げっ!エース。」
新しいクラスに入った瞬間、エースに声をかけられた。エースとは幼なじみである。…ああ、幼なじみ。なんて甘い響き。…な訳あるかああ!!
こいつ、私の弱みたくさん知ってるからって、調子ノリやがって…!
「げってなんだよ。また一緒のクラスか。まあ今年もたくさんパシってやんよ。」
「う、うるさい!今年は絶対あんたのパシリなんかしないから。」
「ハッ、どーだか。」
…ぐっ。馬鹿にしやがって。
エースはまあ無理だろう的な眼差しをなまえに向ける。
「あーなんか喉渇いたな。(チラッ)」
…うっ。この目は早く飲み物買って来いの目だよ。
「おいなまえ…」
「おい手前らさっさと座れい。…ん?またなまえにエースか。」
「マルコ!(チッ。)
「マルコ!(ホッ。助かった。)」
エースがなまえに何か言いかけ様とした時、南国風頭の教師が現れた。

「またマルコが担任かよ。」
「ないわー。マジないわー。」
マルコは1年の時も私達の担任をしていた。遅刻魔かつサボり魔の私の敵である。こないだ、課題を一週間出さなかっただけで、プリント30枚提出という仕打ち。…鬼畜!

「こっちの台詞だよい。つか早く座れ。」

マルコに急かされて私とエースはそれぞれの席に座った。

ふいと、窓を見ると隣にはボニーがいた。
「ボニー!また一緒なんだね、よろしくね。」
「ん、なまえか。よろしく。」
ボニーは大食漢でいつもなんか食べている。男勝りで器がでかいから、私はいつも頼りにする。
あ、ボニーが食べてるクリームパンうまそう。
「いるか?」
「いる。」


まあそんなこんなでお昼休みになりました。

「おいなまえ。」
…来た。せっかくボニーとお昼食べんてのに。
「何、エース?」
「いつもの買って来いよ。」本当腹立つニヤニヤ顔だな。
「ワタシ、ニホンゴ、ワカッリマセーン。」
「嘘付くんじゃねーぞ。」
「…。」
いつものとは、購買にある照り焼き弁当とボリューム弁当とプリン。(増えたりするよ)そしてジュースのことである。
エースも大食いだから毎日パシられる私のショボい財布は火の車でっせ!

「まっ!良いんだぜ。お前が嫌なら。」
「え!良いの?」
パシリから解放される、自由になれる!つまりは私の財布も潤うって事すかああ!
私はエースに身を乗り出す様に反応した。
「そのかわり、お前の恥ずかしい過去が暴露されるけどな。」
「…(ひぃ!)。」

「…いつもの買って来ます。」
ムカつくくらい良い顔のエースと、食べ物に夢中のボニーに見送ってもらい購買に行きました。


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