ああ、神様ザンゲします。
私は友達の彼氏を好きになりました。


きっかけなんて些細なもので、なんて優しくされただけ。きっと相手はただの親切心のつもり。

「名前?大丈夫?」
「…う、うん!大丈夫だよ。」
「最近おかしいよ?無理しないね。」
「ありがとう。」

そしてとてつもなく強い吐き気に襲われます。なぜだか友達をみるとイライラします。そんな自分に憤りを感じるのです。

私はとりあえず心配をさせないように笑顔を取り繕う。

「!メール来たー。」
「?」
「ちょ見てよ名前、金造ったらね祓魔師の仕事入ったから明日のデート無理だって。」
「えー!残念だね」

ザマアミロ。

心の中でポロリと出た。晴れかになって行く心はきっとおかしいのでしょうね。でも、さっきと違う、心からの笑顔が出た。

「あ、また来た。『帰って来たら一日中一緒にいよな』……だって。キャー!」
「…」

惨めになる。悔しさが溢れて涙になってきそう。もし涙が出てきたら金造さんに拭いて貰いたいって思うあたり私は重傷だろう。

出来るならこの気持ちを今直ぐに封印したい。









無に帰せよ/110816





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