∵学パロ


インターホンが鳴った。こんな昼寝日和の休日に一体誰が尋ねるのか。私はほとほと呆れた。

「…よぉ。」

最近私の前に良く隈が酷いコイツは現れる。今日も相変わらず酷い隈だ。

「…アンタ、どんだけ寝てないのよ。」
「暇だ、付き合え。」
「おーい、シカトかー。」

ったく。せっかくの休日を満喫しようとしてたのに。(っても、寝てただけ)なんで、コイツと…。
と、一般的女子高生の思考とは思えないオッサンの繰り広げた。

「早く着替えろ。」
「え、うん。…ちょっ!何勝手に入ってんの!」
「喉渇いた。……んだよカルピ○くらい用意しとけよ。」

てめぇは何様だ。さも自分の家の様に私の家の冷蔵庫を開けるのを止めていただきたい。

「おい、早く用意しろや。」
「…。」

ため息つく暇無く、目の前の男は冷たい目で言い放った。なんだと、コノヤロー!って言い返すかなって思ったけど口喧嘩で勝てたことないから止めた。








「遅いぞ。」
それなりにオシャレをしてみた。けれどローは反応する訳でも無くテレビを見てせんべいを食べてた(本当に何様何だろう…)。つかせんべいどっから見つけた。


「行くぞ」
「え、どこに行くの!」
「…。」
「おーい、シカトか。」

まあ、ローの事だからきっと変な所だろ。って考えてたら睨まれた。読心術かコノヤロー!すげぇな。

とまあ歩いてたら着いたみたいだ。そこは川原だった。ちょっ、つまんな。

「いた!」
「悪かったなつまんなくて。」
何故ばれた。
「あの〜帰りたいな〜なんて……嘘です。」
「フン。早く座れ。」

視線が怖いいいい!また、何か言われないうちに座った。
なんで私はローの彼女じゃないのに一緒に居るんだろ。どうして地味な私なんかとローが居るんだろ。なんでローは最近私の前に現れるんだろう。たくさん謎が頭の中を巡る。


「あ!名前とローじゃねぇか!」
エースだ。私はエースが好きだ。これは神様が私とエースを仲良くする為にくれたチャンスだ!

「エース!奇遇だ……、ね。」
エースの隣には私の知らない女。ああ、そうか。そういう事か。
「おう、なんだお前ら付き合ってたのか!」
「いや、違うよ。」

涙は見せちゃ駄目!思うほどに目は霞んできて、声は震えていた。

「そういう事だからさっさと消えろ。」
「なっ、睨むなって!怖え奴だな。」

ローが私の隣に立って頭を尋常じゃない力で掴んできた。あ、痛みで涙出て来た。

気づけばエースは居なくなっといた。引き換えに、そこには不機嫌なローがいた。私がエースの事好きだって事ばれたし、果てしなく気まずかった。


「えっ、と〜…。」
「おい。」
「!」

ローがあまりに優しい目をしてたから。酷く驚いてしまった。私にいつも罵声を浴びせるような目しか向けないくせに。

「帰るぞ。」
「…うん。」

どうやら私は答えを掴んできたようだ。あなたはヒントを少しずつ与えてくれていたみたいだった。一つ一つみたけど決定打に欠けるから、帰ったら答え合わせをしようじゃないか!









あなたにうずくまる昼/110904





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