誰が為のソナタ

一台の、黒いグランドピアノ。
白と黒が交互する鍵盤は艶やかで美しいが、
何故かどれを押さえても、一音として鳴くことがない。
それは「旋律」を生み出すもの。
いたずらに音を出そうとしても、これは応えてくれない。

知や才あるものならば、これを奏でることが出来るのだろう。
その指が奏でる旋律は宙を流れ、音は雫や魚、鳥…様々な形を持ち、
周囲空間、人物の認識を巻き込んだ、曲に相応しい「舞台」を作り出す。

演奏者の生み出す全てに与えるは、意味と価値、そして力だ。
生み出された旋律や音、空間の一部などを、素材として入手可能。
非常に強力なものとなる。


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誰だろう、時々、ピアノを弾いているのは。


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奏でる旋律は誰が為。
命と心の曲は誰が為。

あなたのｘは、誰の為。