授業と休み時間の関西弁の講座を受けていたら、いつの間にか昼休みになっていた。時間が経つのって早いなぁ。
ちなみに体育があったが、僕は転校したてで体操服が届いていないので見学。日野ちゃんは勿論、みゆきちゃんの顔面トスは素敵でした。
「休み時間のたびすごかったなお前ら」
【ティオ】
「まったくやねー」
近くの席の男子に茶かされる。
そう、僕たちは休み時間のたび関西弁にはげんでいたのだ。
クラスの皆からの目がそれなりに痛かった。
【ティオ】
「日野ちゃんのせいですっかり関西弁染み付いたでーどないしてくれるんやー」
【日野あかね】
「素敵やんw」
【ティオ】
「アホw」
鞄から弁当を取り出しながら会話を弾ませる。
【日野あかね】
「そや、猫乃目さん一緒にご飯食べん?」
【ティオ】
「え、ええの?ならお邪魔しようかなー」
【日野あかね】
「ええよな?やよい」
「うん、いいよ」
小さい、可愛らしい声がした。
ちょっと遠くに、可愛らしい巻き髪の子が。
【ティオ】
「えーと、黄瀬やよいちゃん?」
【黄瀬やよい】
「わわっ、覚えててくれたの?」
【ティオ】
「こう見えて人の名前を覚えるのは得意でっす」
【日野あかね】
「どや顔すんなやw」
【ティオ】
「どやぁ……」
【日野あかね】
「うっざwww」
【ティオ】
「ひどwww」
日野ちゃんとは会話弾みやすいなぁ。
【ティオ】
「って、関西弁女に構ってる暇ないねん」
【日野あかね】
「お前も人の事言えんやんw」
【ティオ】
「よろしゅうなー、黄瀬ちゃん!」
【黄瀬やよい】
「う、うん!よろしくね猫乃目さん」
右手で握手握手。
そうこうして、学校の中庭に移動してきた私たち。
遅れているみゆきちゃんを待ちながら弁当を広げる。
【日野あかね】
「わー、洋風やなぁ」
【ティオ】
「帰国子女なめてたやろ」
【日野あかね】
「バレたか!」
【ティオ】
「あ、お好み焼き?それ。それに黄瀬ちゃんの卵焼きおいしそー!ねえねえ、私のとトレードしてくれへん?」
【日野あかね】
「ええでー」
【黄瀬やよい】
「いいよ!はいっ」
【ティオ】
「ありがとー!」
ていうか本当に関西弁とれないんだけど、どうしてくれんだこれ。
おかずをトレードしていると、遅れていたみゆきちゃんがようやく来た。
そしていきなり、
【星空みゆき】
「運動神経抜群の日野さんに、優しい黄瀬さん、面白いティオちゃん。決めた!」
【日野あかね】
「なにが!?」
【星空みゆき】
「三人に!
一緒にプリキュアやってほしいの!」
ゴファッ
お茶を吹き出した。
えっ、言っちゃった!?いいの!?ありなの!?普通隠すんじゃないのそういうのって!?
予想外の出来事に吹き出したお茶をそででぬぐう。
【日野あかね】
「ぷり……」
【黄瀬やよい】
「きゅあ?」
うん、首かしげるのも仕方ないよ。二人は何も悪くない。
「ねーやろーよやろーよ!」と日野ちゃんに抱きつくみゆきちゃん。やっぱり僕は嫌か。汚いか。
少しの間「やろーよ!」とみゆきちゃんが日野ちゃんに抱きついていたが、突如謎の飛行物体により横にすっとんでいった。UFOか……!?
とまぁそんなことはないんだけどね。UFOがこんな低空飛行してたらたまらんわ。家畜だってつれさることができないよ。
今のはメルヘンランドの妖精だったかな……。
顔を見合わせる二人にそっと近づき、抱きかかえるようにして二人の肩を叩く。
【ティオ】
「わかっているな、AにY……」
【日野あかね】
「なんやねんそのAにYって」
【ティオ】
「コードネームだA……!」
【黄瀬やよい】
「あっわかった、『あかね』のAに『やよい』のYだね!」
【ティオ】
「その通りだY……!さて、みゆきちゃん追いかけよっか」
三人を促しみゆきちゃんの後を追いかける。
そしてどんどん会話の内容が聞こえてきた。
普通の人には聞こえないみたいだけど、僕は元々猫の耳だからね。聴覚もずばぬけていいのさ。
『プリキュアは誰でもなれるわけじゃないクル!』……面白い語尾である。
……誰でもなれるわけじゃないって、じゃあプリキュアってのは複数人いるのか?
『どういう人がなれるの?』あ、それは気になる。今後の参考に是非。
『知らないクル♪』知らねえのかよ。もったいぶりやがっておいこら。
そうして、二人(一人と一匹?)が喧嘩(みゆきちゃんの一方的な頬つねり)が始まったところで、日野ちゃんがみゆきちゃんのわき腹をくすぐり倒した。
【星空みゆき】
「ひ、日野さん!?」
【日野あかね】
「自分……今羊のぬいぐるみ、隠したやろ?」
いい笑顔である。
「羊じゃないムググ」
【日野あかね】
「なんや今の!?」
今度は日野ちゃんがみゆきちゃんに絡む番だった。さっきの仕返しみたいでちょっと面白い。
しばしの攻防のあと、「まぁ、ええけど……」と日野ちゃんが折れた。
【日野あかね】
「あ、そうそう。さっきのキュリプラなんやけど、うちパスするわ。今はバレー部のことで頭がいっぱいやねん!絶対エースアタッカーになりたいからな!」
【星空みゆき】
「いいいいよいいよー!」
妖精を後ろに隠しながら、苦し紛れっぽい笑顔で受け答えをするみゆきちゃん。
これ以上は情報を引き出せそうにないし、そろそろ助け舟出すか。
【ティオ】
「へー、エースアタッカーってすごいねー!ねっ、みゆきちゃん」
【星空みゆき】
「うん!」
【日野あかね】
「お?うちの活躍でも見にくるかー?」
【星空みゆき】
「いいの!?行く行く!」
【ティオ】
「僕もつれてけー!!」
二人の肩を抱きこむ。
よーし、これでプリキュアと一緒にいる時間を増やす事ができたな。いい情報とれればいいんだけど。
ちなみに体育があったが、僕は転校したてで体操服が届いていないので見学。日野ちゃんは勿論、みゆきちゃんの顔面トスは素敵でした。
「休み時間のたびすごかったなお前ら」
【ティオ】
「まったくやねー」
近くの席の男子に茶かされる。
そう、僕たちは休み時間のたび関西弁にはげんでいたのだ。
クラスの皆からの目がそれなりに痛かった。
【ティオ】
「日野ちゃんのせいですっかり関西弁染み付いたでーどないしてくれるんやー」
【日野あかね】
「素敵やんw」
【ティオ】
「アホw」
鞄から弁当を取り出しながら会話を弾ませる。
【日野あかね】
「そや、猫乃目さん一緒にご飯食べん?」
【ティオ】
「え、ええの?ならお邪魔しようかなー」
【日野あかね】
「ええよな?やよい」
「うん、いいよ」
小さい、可愛らしい声がした。
ちょっと遠くに、可愛らしい巻き髪の子が。
【ティオ】
「えーと、黄瀬やよいちゃん?」
【黄瀬やよい】
「わわっ、覚えててくれたの?」
【ティオ】
「こう見えて人の名前を覚えるのは得意でっす」
【日野あかね】
「どや顔すんなやw」
【ティオ】
「どやぁ……」
【日野あかね】
「うっざwww」
【ティオ】
「ひどwww」
日野ちゃんとは会話弾みやすいなぁ。
【ティオ】
「って、関西弁女に構ってる暇ないねん」
【日野あかね】
「お前も人の事言えんやんw」
【ティオ】
「よろしゅうなー、黄瀬ちゃん!」
【黄瀬やよい】
「う、うん!よろしくね猫乃目さん」
右手で握手握手。
そうこうして、学校の中庭に移動してきた私たち。
遅れているみゆきちゃんを待ちながら弁当を広げる。
【日野あかね】
「わー、洋風やなぁ」
【ティオ】
「帰国子女なめてたやろ」
【日野あかね】
「バレたか!」
【ティオ】
「あ、お好み焼き?それ。それに黄瀬ちゃんの卵焼きおいしそー!ねえねえ、私のとトレードしてくれへん?」
【日野あかね】
「ええでー」
【黄瀬やよい】
「いいよ!はいっ」
【ティオ】
「ありがとー!」
ていうか本当に関西弁とれないんだけど、どうしてくれんだこれ。
おかずをトレードしていると、遅れていたみゆきちゃんがようやく来た。
そしていきなり、
【星空みゆき】
「運動神経抜群の日野さんに、優しい黄瀬さん、面白いティオちゃん。決めた!」
【日野あかね】
「なにが!?」
【星空みゆき】
「三人に!
一緒にプリキュアやってほしいの!」
ゴファッ
お茶を吹き出した。
えっ、言っちゃった!?いいの!?ありなの!?普通隠すんじゃないのそういうのって!?
予想外の出来事に吹き出したお茶をそででぬぐう。
【日野あかね】
「ぷり……」
【黄瀬やよい】
「きゅあ?」
うん、首かしげるのも仕方ないよ。二人は何も悪くない。
「ねーやろーよやろーよ!」と日野ちゃんに抱きつくみゆきちゃん。やっぱり僕は嫌か。汚いか。
少しの間「やろーよ!」とみゆきちゃんが日野ちゃんに抱きついていたが、突如謎の飛行物体により横にすっとんでいった。UFOか……!?
とまぁそんなことはないんだけどね。UFOがこんな低空飛行してたらたまらんわ。家畜だってつれさることができないよ。
今のはメルヘンランドの妖精だったかな……。
顔を見合わせる二人にそっと近づき、抱きかかえるようにして二人の肩を叩く。
【ティオ】
「わかっているな、AにY……」
【日野あかね】
「なんやねんそのAにYって」
【ティオ】
「コードネームだA……!」
【黄瀬やよい】
「あっわかった、『あかね』のAに『やよい』のYだね!」
【ティオ】
「その通りだY……!さて、みゆきちゃん追いかけよっか」
三人を促しみゆきちゃんの後を追いかける。
そしてどんどん会話の内容が聞こえてきた。
普通の人には聞こえないみたいだけど、僕は元々猫の耳だからね。聴覚もずばぬけていいのさ。
『プリキュアは誰でもなれるわけじゃないクル!』……面白い語尾である。
……誰でもなれるわけじゃないって、じゃあプリキュアってのは複数人いるのか?
『どういう人がなれるの?』あ、それは気になる。今後の参考に是非。
『知らないクル♪』知らねえのかよ。もったいぶりやがっておいこら。
そうして、二人(一人と一匹?)が喧嘩(みゆきちゃんの一方的な頬つねり)が始まったところで、日野ちゃんがみゆきちゃんのわき腹をくすぐり倒した。
【星空みゆき】
「ひ、日野さん!?」
【日野あかね】
「自分……今羊のぬいぐるみ、隠したやろ?」
いい笑顔である。
「羊じゃないムググ」
【日野あかね】
「なんや今の!?」
今度は日野ちゃんがみゆきちゃんに絡む番だった。さっきの仕返しみたいでちょっと面白い。
しばしの攻防のあと、「まぁ、ええけど……」と日野ちゃんが折れた。
【日野あかね】
「あ、そうそう。さっきのキュリプラなんやけど、うちパスするわ。今はバレー部のことで頭がいっぱいやねん!絶対エースアタッカーになりたいからな!」
【星空みゆき】
「いいいいよいいよー!」
妖精を後ろに隠しながら、苦し紛れっぽい笑顔で受け答えをするみゆきちゃん。
これ以上は情報を引き出せそうにないし、そろそろ助け舟出すか。
【ティオ】
「へー、エースアタッカーってすごいねー!ねっ、みゆきちゃん」
【星空みゆき】
「うん!」
【日野あかね】
「お?うちの活躍でも見にくるかー?」
【星空みゆき】
「いいの!?行く行く!」
【ティオ】
「僕もつれてけー!!」
二人の肩を抱きこむ。
よーし、これでプリキュアと一緒にいる時間を増やす事ができたな。いい情報とれればいいんだけど。