あかねちゃんが開けた扉の先は、なんとも獣臭い場所だった。
嗅覚や聴覚は動物寄りな僕には、この急な匂いの変化がきつかった。思わず鼻を押さえる。
【日野あかね】
「な?ええやろ、ここ」
あかねちゃんは赤ちゃんゴリラを抱えながら、楽しそうに言った。
あらやだ本物!!
「こらー!!」
ゴリラの柵の中、奥の扉から作業着を着た飼育委員が飛び出してくる。
そう、ここは動物園のゴリラの柵の中である。
【キャンディー】
「はやく、本の扉を開けるクル!」
【緑川なお】
「そんなこと言ったってー!」
【青木れいか】
「絵でかいた本棚は、動かせませんね」
【ティオ】
「逆にいうと、絵でかかれた本棚からでも出てこれるのか……」
【黄瀬やよい】
「二人とも冷静すぎー!」
ちゃうねん、これは現実逃避や。
にしても便利すぎるなぁ……
【日野あかね】
「ここ……やっぱ、あかんか」
むしろ何故大丈夫だと思ったのか。
「君たちどっから入ったんだ!?」
「「「ごめんなさいー!!」」」
赤ゴリラの威嚇を受けながら、僕たちはなんとか脱出した。
嗅覚や聴覚は動物寄りな僕には、この急な匂いの変化がきつかった。思わず鼻を押さえる。
【日野あかね】
「な?ええやろ、ここ」
あかねちゃんは赤ちゃんゴリラを抱えながら、楽しそうに言った。
あらやだ本物!!
「こらー!!」
ゴリラの柵の中、奥の扉から作業着を着た飼育委員が飛び出してくる。
そう、ここは動物園のゴリラの柵の中である。
【キャンディー】
「はやく、本の扉を開けるクル!」
【緑川なお】
「そんなこと言ったってー!」
【青木れいか】
「絵でかいた本棚は、動かせませんね」
【ティオ】
「逆にいうと、絵でかかれた本棚からでも出てこれるのか……」
【黄瀬やよい】
「二人とも冷静すぎー!」
ちゃうねん、これは現実逃避や。
にしても便利すぎるなぁ……
【日野あかね】
「ここ……やっぱ、あかんか」
むしろ何故大丈夫だと思ったのか。
「君たちどっから入ったんだ!?」
「「「ごめんなさいー!!」」」
赤ゴリラの威嚇を受けながら、僕たちはなんとか脱出した。