【黄瀬やよい】
「も〜!れいかちゃんったら、駄目駄目!秘密基地ってものが全っ然わかってない!」
富士山から不思議図書館へ帰還した僕たち。
なにやらやよいちゃんがいきり立っていた。
【日野あかね】
「なんや、めっちゃ気合入っとんなやよい」
【黄瀬やよい】
「当然!秘密基地って絶対あんなもんじゃないんだから!」
【青木れいか】
「そうなんですか?」
何故僕をみるれいかちゃん。僕にか。僕に聞いているのか?
【ティオ】
「うーん、確かにあれは秘密基地じゃないかなぁ。どちらかというと観測所だね、あれは。僕は好きだけど」
いや割とマジで。
いい涼しさだった。
【青木れいか】
「ではいったい、どのような……」
【黄瀬やよい】
「わたしが本当の秘密基地に連れて行ってあげる!」
自信たっぷりに頷くと、バッと勢い良く扉を開くやよいちゃん。
扉を抜けた先は――
【黄瀬やよい】
「皆さん、これが秘密基地です!」
確かに秘密基地らしい、モニターやスイッチなどが並んでいる。なんかこう、ガンダムとかで見た事あるような、世界とか救えそうなSFちっくなブリッジだ。
しかしそれも当然。ここは映画の撮影所……。
僕たち以外の人の気配を感じ、振り返ってみればカメラマンやら役者の人や、監督の人とか、それっぽい人たちが「ポカーン」と僕たちを見ていた。
そりゃ、うん。本の扉から来たんだから、いきなり現れたように見えるよね。
どうしようかと固まる僕とは反対に、どうやらここがどういった場所なのか気づいていないらしい皆が、面白そうにセットをいじりだす。
わーよくできてるセットだなぁ……。
「ちょっとちょっと!見学者は勝手に入っちゃ駄目だよ!」
スタッフが僕たちに近づき、注意してくる。
ああよかった、見学者だと思ってくれたのか……。
【緑川なお】
「ここ映画の撮影セットだよ!」
「「「わあああああごめんなさああああい!!」」」
そうして、慌てて僕たちは不思議図書館へ撤収した。
「も〜!れいかちゃんったら、駄目駄目!秘密基地ってものが全っ然わかってない!」
富士山から不思議図書館へ帰還した僕たち。
なにやらやよいちゃんがいきり立っていた。
【日野あかね】
「なんや、めっちゃ気合入っとんなやよい」
【黄瀬やよい】
「当然!秘密基地って絶対あんなもんじゃないんだから!」
【青木れいか】
「そうなんですか?」
何故僕をみるれいかちゃん。僕にか。僕に聞いているのか?
【ティオ】
「うーん、確かにあれは秘密基地じゃないかなぁ。どちらかというと観測所だね、あれは。僕は好きだけど」
いや割とマジで。
いい涼しさだった。
【青木れいか】
「ではいったい、どのような……」
【黄瀬やよい】
「わたしが本当の秘密基地に連れて行ってあげる!」
自信たっぷりに頷くと、バッと勢い良く扉を開くやよいちゃん。
扉を抜けた先は――
【黄瀬やよい】
「皆さん、これが秘密基地です!」
確かに秘密基地らしい、モニターやスイッチなどが並んでいる。なんかこう、ガンダムとかで見た事あるような、世界とか救えそうなSFちっくなブリッジだ。
しかしそれも当然。ここは映画の撮影所……。
僕たち以外の人の気配を感じ、振り返ってみればカメラマンやら役者の人や、監督の人とか、それっぽい人たちが「ポカーン」と僕たちを見ていた。
そりゃ、うん。本の扉から来たんだから、いきなり現れたように見えるよね。
どうしようかと固まる僕とは反対に、どうやらここがどういった場所なのか気づいていないらしい皆が、面白そうにセットをいじりだす。
わーよくできてるセットだなぁ……。
「ちょっとちょっと!見学者は勝手に入っちゃ駄目だよ!」
スタッフが僕たちに近づき、注意してくる。
ああよかった、見学者だと思ってくれたのか……。
【緑川なお】
「ここ映画の撮影セットだよ!」
「「「わあああああごめんなさああああい!!」」」
そうして、慌てて僕たちは不思議図書館へ撤収した。