氷る猫の暗躍 | ナノ
08.秘密基地探してみる
【星空みゆき】
「誰にも見つからないところって以外とないよねー」



中庭から離れ、学校のいたるところを探索してきた僕たち。
どこもかしこも人で溢れており、どうにもプリキュアに関する話をすることはできそうになかった。
なんというかあれだ、人がゴミのようだ。



【青木れいか】
「学校ではプリキュアの話はできませんね」


【日野あかね】
「ほんなら、ウチに集まったらええよ!」


【青木れいか】
「でも、あかねさんのお宅はお店でしょう?」


【緑川なお】
「皆の家だって家族がいるから、秘密の話なんてできないよねぇ」



黙って話を流していく。
もしこの流れで声を発して、僕に意識が向いてしまったら……家族のことを詮索されるかもしれない。
僕の家族はあまり一般的に人に見せられるような人たちじゃないしー……そもそも今はバッドエンド王国にいるから離れてるしー……ジョーカーたちを会わせるわけにはいかないしー……。
とにかくここは黙って話の流れが変わる事を考えよう。
そう思っていると、タイミングよくみゆきちゃんが、「あ、そうだ!」と声をあげた。



【星空みゆき】
「わたしたちだけの秘密の場所があればいいんだよね!」


【黄瀬やよい】
「それって、プリキュアの秘密基地…みたいな?」


【星空みゆき】
「そう!わたしたちの秘密の場所を探しに行こうよ!」




このみゆきちゃんの提案がきっかけで、秘密基地を探すことになった。




 
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