キャンディーが抱きついてわかったが、兄と呼ばれた生物のほうが身長というか、体格が大きい。
今は噴水のように涙を流しているキャンディーを、兄と呼ばれた生物が朗らかな顔であやしていた。
「あのー……」とみゆきちゃんが控えめに声をかけた事で我に返ったらしい生物。
キャンディーを、そのモフモフとした尻尾でじゃれつかせながら、改めて自己紹介に入った。
【ポップ】
「失礼いたした。拙者はポップと申す。妹が世話になっているでござる」
【星空みゆき】
「こ、こちらこそ」
ご丁寧に頭を下げてきた相手に、こちらも一斉に下げ返す。
なんか時代劇掛かった妖精だ。
【キャンディー】
「おにいちゃん、あれやってークル?」
【ポップ】
「ふふっ、よしよし」
甘えっこ特有、「場の空気を読まずお願いをする」発動。
キャンディーの兄であるポップは慣れているのか、むしろ嬉しそうに対応した。
【ポップ】
「ターバン巻きでござる!」
【キャンディー】
「嬉しいクルー♪」
あの黄色い耳を上手にまとめ、ターバンのようにしてしまった。
その様子をそばで眺めていたあかねちゃんが、ポップの頭をなでつつ、
【日野あかね】
「へぇー、お兄ちゃんもかわいいやん!」
そう言った瞬間、今まで丸まっていたポップの耳が勢いよく伸び、あかねちゃんの手を跳ね除けた。
耳ってそんな使い方あるのか、便利すぎる。
ポップはいっそうキリリッと顔を引き締め、
【ポップ】
「拙者は男…。かわいいなどとは、無礼でござる!!」
おかしい。背景に荒波が見える。
自分の目の錯覚を信じ、目をこすっていると
【黄瀬やよい】
「かっこいぃ〜!」
やよいちゃんが散りばめんとばかりに目を輝かせていた。
【ポップ】
「か、かっこいい、?」
【黄瀬やよい】
「うん!男らしくてかっこいい!」
やよいちゃんの言葉に、呆然としながら頬を赤く紅潮させるポップ。
【ポップ】
「ゃ、あの、せ、拙者は別にホグゥッ!!」
ポップはもじもじしながら高速で後ずさり、ベランダへと続く段差に躓いて勢いよく後ろへ倒れた。
最近の女子より初心ってどういうことなんだ。
今は噴水のように涙を流しているキャンディーを、兄と呼ばれた生物が朗らかな顔であやしていた。
「あのー……」とみゆきちゃんが控えめに声をかけた事で我に返ったらしい生物。
キャンディーを、そのモフモフとした尻尾でじゃれつかせながら、改めて自己紹介に入った。
【ポップ】
「失礼いたした。拙者はポップと申す。妹が世話になっているでござる」
【星空みゆき】
「こ、こちらこそ」
ご丁寧に頭を下げてきた相手に、こちらも一斉に下げ返す。
なんか時代劇掛かった妖精だ。
【キャンディー】
「おにいちゃん、あれやってークル?」
【ポップ】
「ふふっ、よしよし」
甘えっこ特有、「場の空気を読まずお願いをする」発動。
キャンディーの兄であるポップは慣れているのか、むしろ嬉しそうに対応した。
【ポップ】
「ターバン巻きでござる!」
【キャンディー】
「嬉しいクルー♪」
あの黄色い耳を上手にまとめ、ターバンのようにしてしまった。
その様子をそばで眺めていたあかねちゃんが、ポップの頭をなでつつ、
【日野あかね】
「へぇー、お兄ちゃんもかわいいやん!」
そう言った瞬間、今まで丸まっていたポップの耳が勢いよく伸び、あかねちゃんの手を跳ね除けた。
耳ってそんな使い方あるのか、便利すぎる。
ポップはいっそうキリリッと顔を引き締め、
【ポップ】
「拙者は男…。かわいいなどとは、無礼でござる!!」
おかしい。背景に荒波が見える。
自分の目の錯覚を信じ、目をこすっていると
【黄瀬やよい】
「かっこいぃ〜!」
やよいちゃんが散りばめんとばかりに目を輝かせていた。
【ポップ】
「か、かっこいい、?」
【黄瀬やよい】
「うん!男らしくてかっこいい!」
やよいちゃんの言葉に、呆然としながら頬を赤く紅潮させるポップ。
【ポップ】
「ゃ、あの、せ、拙者は別にホグゥッ!!」
ポップはもじもじしながら高速で後ずさり、ベランダへと続く段差に躓いて勢いよく後ろへ倒れた。
最近の女子より初心ってどういうことなんだ。