氷る猫の暗躍 | ナノ
05.サッカーとかしてみる
バッドエンド空間も解除され、綺麗な夕焼けが空に広がる。
ていうか、気づいたらもう夕方か。早かったなぁ……。



【星空みゆき】
「あの、緑川さん」


【緑川なお】
「なおでいいよ」



名前呼びのお許しが出た事にみゆきちゃんは嬉しそうな顔をした後、



【星空みゆき】
「あのね、なおちゃん!」


【緑川なお】
「ねぇ、みゆきちゃん!あたしたち、良いチームになりそうだね!」



グッと親指を立ててみせる。



【緑川なお】
「弟たちを守ってくれてありがとう。あたしも皆の力になりたい!それに……なんか皆といると楽しいし!仲間に入れてくれる?」



やっぱ男前だなぁこの子。
差し出された右手を見てつくづくそう思う。



【星空みゆき】
「もっちろーん!!」



みゆきちゃんはその手を取り、嬉しそうにそう返した。
あかねちゃんとやよいちゃんも嬉しそうな顔でなおちゃんを歓迎する。




【緑川なお】
「ティオ!」


【ティオ】
「お?」



ふと、名前をよばれた。
なんか昨日に続けて、不意に名前を呼ばれること多いなぁ。



【緑川なお】
「今日のティオ、かっこよかった!改めて見直しちゃったよ」


【ティオ】
「いつもかっこいいですぅー!」



唇を尖らせて言えば、皆から笑いが起きる。
それにつられたようにして、僕も笑顔をうかべる。
……ああ、また何か余計な勘違いが生まれたようだ。
今回も僕は自分のために行動したにすぎない。なのに目の前の人間たちは僕をいいようにしか捕らえていない。
馬鹿な子たち。胸の中だけであざ笑っておく。
そうして、表面だけの笑顔で笑っていると、



「あぶなーい!」


【星空みゆき】
「え?ブッ!!」




Oh……超……エキサイティン……。




顔面シュートを食らったみゆきちゃんが後ろへ倒れる。




【星空みゆき】
「仲間が増えて、ウルトラハッピー……」




あの硬いボールの顔面直撃を受けてなお、ダブルピースのできる彼女に、タフどころかドMか。と失礼な感想を抱いてしまった。





ッカーとかしてみる





そういやサッカー、できると思ったのに結果的にできなかったや。まぁいいか。





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最初は一話1Pとかにしたかったんですけど、うっかりアニメ沿いにしちゃったらこんなことになっちゃいましたよ。
回を重ねるごとにページ数増えてってる気がしてならんとです。
アニメ沿いって難しいですね。
あとやよいちゃんの名前をやおいちゃんってたまにうち間違えるたびに笑っちゃいます。ネタが分かる人だけ分かってくれればいいです。
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