そして、緑の光が降りかかる。
なおちゃんに攻撃しようとしていたあかんべぇは、その光に弾き飛ばされ後方に転がって行った。
みゆきちゃんを拘束していた網も、その拍子に破れ自由になる。
【ティオ】
「……あーあ」
ついに四人目のプリキュアの誕生かぁ……。
二人も見てきたから、この現象がどういうものかわかる。
これは、なおちゃんがプリキュアに選ばれたということだ。
【緑川なお】
「なに、これ、どうなってるの?キュアマーチって……?」
【ティオ】
「おめでとう!君は四人目に選ばれたのだよ」
【緑川なお】
「ティオ、これ……?」
【ティオ】
「それにしてもモフモフしてるね」
【緑川なお】
「一言余計」
【ティオ】
「サーセン」
薄っぺらい謝罪を返す。
【星空みゆき】
「キュアマーチ!やっぱり四人目は緑川さんだったんだぁ!」
みゆきちゃんを筆頭に新たなプリキュア誕生を皆が喜ぶ。
もちろん僕は喜べないけど。敵増えて喜ぶやつってどんなドMだよ。
【ティオ】
「あ、くるよ」
飛び立ったあかんべぇを見つけ、僕は指差す。
すると今までお祝いムードだった三人と、戸惑っていた一人が臨戦体勢に入った。
【緑川なお】
「大切な家族の絆……守ってみせる!!」
勢い良く走り出すなおちゃん。
彼女は走った道に、強い風を残していった。
【ティオ】
「うっわ……!!」
強すぎる風に思わず目を瞑る。
それでも、僕は仕事の義務として彼女の能力を見極め計らないといけないので無理やりにでも目を開ける。
なおちゃんは自分でもこんなに早く走れるとは思っていなかったのか、あかんべぇをそのままの勢いで通り過ぎて行ってしまった。
【緑川なお】
「ちょっとまって!」
急ブレーキをかけるものの、慣性の法則でそのままの勢いで橋の柱にぶつかってしまう。
ドゴオンッ!!てものすごい音聞こえたんですけど大丈夫ですかね。
心配するのもつかの間、粉塵の中から無傷で歩いてくる人影が見えた。なんてタフネス。
あかんべぇも相手が無事なのがわかったのか、追撃するようにボールを放つ。
なおちゃんはその俊敏さで追撃をはいくぐり、あろうことか垂直の柱を駆け上がり、天高く飛び上がってあかんべぇに蹴りを食らわせていた。鮮やかぁ。
【キャンディー】
「マーチシュートであかんべぇを浄化するクル!」
【緑川なお】
「まーちしゅーと?」
【キャンディー】
「スマイルパクトに力を込めるクル!」
【緑川なお】
「スマイルパクトってこれのこと?」
【キャンディー】
「そ!」
【緑川なお】
「力を込めるって、こう?」
【キャンディー】
「そ!」
なおちゃんがスマイルパクトに力を込め始めると、スマイルパクトが緑色に光り始めた。
そのことになおちゃんは驚くが、キャンディーの「やめちゃ駄目クル!」という言葉に後押しされ力を込め続ける。
あかんべぇはその隙に立ち上がり、アカオーニに指示されるまま攻撃しようとするが、それよりも早く必殺技の準備が整った。
【緑川なお】
「プリキュア・マーチシュート!!」
前方に……風、か?それらしきものを凝縮させサッカーボール状にしたものを出現させ、それを持ち前の強烈なシュートで蹴り上げた。
見事あかんべぇに直撃し、浄化が完了する。
……いつみても浄化する時、ヘブン状態にしか見えないんだが。
【緑川なお】
「なにこれ、パワー、全部使い果たしちゃった感じ……」
やっぱ必殺技は疲れるのか。大変だなぁ(他人事)
【アカオーニ】
「あいたたた……尻餅ついたからパンツ破れたオニ」
「「「えっ」」」
【アカオーニ】
「プリキュア!覚えてろオニ!!」
そういってアカオーニは消えていった。
最後の捨て台詞、負けたことなのかそれともパンツのことなのか、どっちの意味で言ったのか。それによって僕の反応は変わるんだが。
なおちゃんに攻撃しようとしていたあかんべぇは、その光に弾き飛ばされ後方に転がって行った。
みゆきちゃんを拘束していた網も、その拍子に破れ自由になる。
【ティオ】
「……あーあ」
ついに四人目のプリキュアの誕生かぁ……。
二人も見てきたから、この現象がどういうものかわかる。
これは、なおちゃんがプリキュアに選ばれたということだ。
【緑川なお】
「なに、これ、どうなってるの?キュアマーチって……?」
【ティオ】
「おめでとう!君は四人目に選ばれたのだよ」
【緑川なお】
「ティオ、これ……?」
【ティオ】
「それにしてもモフモフしてるね」
【緑川なお】
「一言余計」
【ティオ】
「サーセン」
薄っぺらい謝罪を返す。
【星空みゆき】
「キュアマーチ!やっぱり四人目は緑川さんだったんだぁ!」
みゆきちゃんを筆頭に新たなプリキュア誕生を皆が喜ぶ。
もちろん僕は喜べないけど。敵増えて喜ぶやつってどんなドMだよ。
【ティオ】
「あ、くるよ」
飛び立ったあかんべぇを見つけ、僕は指差す。
すると今までお祝いムードだった三人と、戸惑っていた一人が臨戦体勢に入った。
【緑川なお】
「大切な家族の絆……守ってみせる!!」
勢い良く走り出すなおちゃん。
彼女は走った道に、強い風を残していった。
【ティオ】
「うっわ……!!」
強すぎる風に思わず目を瞑る。
それでも、僕は仕事の義務として彼女の能力を見極め計らないといけないので無理やりにでも目を開ける。
なおちゃんは自分でもこんなに早く走れるとは思っていなかったのか、あかんべぇをそのままの勢いで通り過ぎて行ってしまった。
【緑川なお】
「ちょっとまって!」
急ブレーキをかけるものの、慣性の法則でそのままの勢いで橋の柱にぶつかってしまう。
ドゴオンッ!!てものすごい音聞こえたんですけど大丈夫ですかね。
心配するのもつかの間、粉塵の中から無傷で歩いてくる人影が見えた。なんてタフネス。
あかんべぇも相手が無事なのがわかったのか、追撃するようにボールを放つ。
なおちゃんはその俊敏さで追撃をはいくぐり、あろうことか垂直の柱を駆け上がり、天高く飛び上がってあかんべぇに蹴りを食らわせていた。鮮やかぁ。
【キャンディー】
「マーチシュートであかんべぇを浄化するクル!」
【緑川なお】
「まーちしゅーと?」
【キャンディー】
「スマイルパクトに力を込めるクル!」
【緑川なお】
「スマイルパクトってこれのこと?」
【キャンディー】
「そ!」
【緑川なお】
「力を込めるって、こう?」
【キャンディー】
「そ!」
なおちゃんがスマイルパクトに力を込め始めると、スマイルパクトが緑色に光り始めた。
そのことになおちゃんは驚くが、キャンディーの「やめちゃ駄目クル!」という言葉に後押しされ力を込め続ける。
あかんべぇはその隙に立ち上がり、アカオーニに指示されるまま攻撃しようとするが、それよりも早く必殺技の準備が整った。
【緑川なお】
「プリキュア・マーチシュート!!」
前方に……風、か?それらしきものを凝縮させサッカーボール状にしたものを出現させ、それを持ち前の強烈なシュートで蹴り上げた。
見事あかんべぇに直撃し、浄化が完了する。
……いつみても浄化する時、ヘブン状態にしか見えないんだが。
【緑川なお】
「なにこれ、パワー、全部使い果たしちゃった感じ……」
やっぱ必殺技は疲れるのか。大変だなぁ(他人事)
【アカオーニ】
「あいたたた……尻餅ついたからパンツ破れたオニ」
「「「えっ」」」
【アカオーニ】
「プリキュア!覚えてろオニ!!」
そういってアカオーニは消えていった。
最後の捨て台詞、負けたことなのかそれともパンツのことなのか、どっちの意味で言ったのか。それによって僕の反応は変わるんだが。