氷る猫の暗躍 | ナノ
04.美化ポスターとか手伝ってみる
【黄瀬やよい】
「できたー!!」


「「「おぉー!!」」」



出来たポスターはヒーローをモチーフにした作品だった。
悪役側としてはなんとも感想をしにくいが、出来は良い。



【星空みゆき】
「流石黄瀬さん!」


【日野あかね】
「すごいなぁ!」


【ティオ】
「っべー!マジやっべー!!」



昨日の自分のレベルを自覚したらなおのことすごく見える。



【黄瀬やよい】
「三人のおかげだよ。それにね、三人に言われてわかったの。わたし、色んな事から逃げてた……。本当はこのポスターも描きたいって思ってたのに、言い出せなくて……」


【星空みゆき】
「大丈夫!黄瀬さんは最後まで頑張ったじゃない!」


【日野あかね】
「せや!今のやよい、めっちゃかっこええで!」


【ティオ】
「うんうん」



僕らの言葉に黄瀬ちゃんは顔を歪めて目に涙を貯めだした。
くるか……くるのか……!泣くのか……!と身構えていると、パッと口角をあげて、



【黄瀬やよい】
「ありがとう!」



なんだ、ただの泣き笑いか。
安心したことで、僕も笑った。



 
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テーマ「人外ファンタジー」
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