氷る猫の暗躍 | ナノ
04.美化ポスターとか手伝ってみる
お弁当を食べている時、プリキュアに関する情報を聞き出すことができた。
その情報を忘れないうちにメモしておく。
今はHRで「クラス対抗校内美化コンクール」に関することを青木ちゃんが頑張って仕切ってるけど、ごめんね。忘れたら元も子もないからね。
……ん?美化コンクールって絵が上手な人がするよね?
それなら黄瀬ちゃんがやったらいいべー。あの子ガチでうまい。でも積極性に欠けるから自主的に立候補すんのは無理か。
書く事は書いたので、シャーペンを置いて考える。



【青木れいか】
「推薦でも構いません!」



渋るクラスメイトに、青木ちゃんが提案してくる。
推薦……?



【星空みゆき】
「はい、はーい!」



同じことを考えていたらしい隣のみゆきちゃんが元気に手をあげた。



【青木れいか】
「はい、星空さん」


【星空みゆき】
「黄瀬さんがいいと思います!」


【黄瀬やよい】
「え?……えええええ!?」



いきなりの指名に驚きの声をあげる黄瀬ちゃん。こりゃ自分が指名されるとは思ってすらいなかった反応だな。可愛らしい。



【日野あかね】
「うちもさんせーい!」


【ティオ】
「僕も!」



あかねちゃんに続いて僕も手をあげる。
黄瀬ちゃんが困った顔でこちらを見るが、残念だが時既に遅しだ。



【青木れいか】
「他に、意見はありませんか?」



ほら、すでに占めにかかってるし。



【青木れいか】
「黄瀬さん、引き受けてくださいますか?」



黄瀬ちゃんは少々迷っていたが、最後に小さく微笑んで頷いてくれた。



【青木れいか】
「はい、では黄瀬さんにお願いします!」



クラスから同意の拍手が巻き起こる。
あかねちゃんと一緒に、みゆきちゃんに「GJ!」と親指を立てた。



 
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