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シリアスなんかじゃ終われない

今日は今朝からGLaDOSの様子がおかしい

話しかけても返事が遅かったり、いつも以上にとんちんかんだったり、皮肉がなかったり。とにかくおかしい

なんだなんだ、なんなんだ?
女の子の日か?そうなのか?
それともアレか?妊娠でもしたのか?

……あれ、妊娠するとしたら私じゃね?
キャ!GLaDOSの子供孕んじゃーう

誰だ今冷たい目で見たの。お前かタレット。それともお前かコンパニオンキューブ


「…じゃなくて。GLaDOSー?ねぇ、どうしたの?もしかしてどっか調子悪い?」

【…】


もしもーし。おーい?

ぺちぺちとカメラのフレームの上を叩いてみるも無反応

……大丈夫か?

心配…なんだけど。ねぇねぇちょっと


「GLaDOS?」

【……っあぁ、すみません。ぼーっとしていたようです。それで、何か?】

「どうしたの?なんか今日ちょっと変だよGLaDOS。調子悪いなら言って?お願い」

【システム的な面では特に問題はありませんよ。ご心配お掛けしたようですみません】


ちょっとちょっと、聞きましたか?皆さん
この子今「すみません」って謝っちゃったよ?
あれあれ?なーんか違くねぇ?


「おいおいそりゃないぜポテトちゃん」

【ポテトちゃん!?】

「私は、確かにGLaDOSが心配だよ?でもね、私がGLaDOSの事心配すんのは私がしたいからよ。おっけ?ここまで理解できる?」

【……処理落ちしそうですよ】

「ちょっと、なに呆れてんのよ。ポテトにすんぞコラ」

【とても深く理解できましたよ!ええ!】

「よろしい」


ぺちぺち


「それを踏まえた上で今度はIfを使って説明しよっか」

【説明については文句はないんですが私をぺちぺち叩くの止めて貰えませんか?】

「私はさGLaDOS」


ぺちぺち


【耳を傾けすらしないですって!?】

「……」


べちぃ!


【あ痛!?】

「まぁとりあえず話を聞こうぜ、きゅーとで可愛いポテトちゃんよぉ」

【…ポテトちゃん呼びは止め「ないよ」ですよね!】


ポテトちゃん、君はわかってないでしょ?
私がどれだけ真剣なのか

だから間違いを正すついでに教えてあげようじゃないか


「ここから少しばかりシリアスでいこーか、GLaDOS」

【あなたの発言次第でしょう?】

「オーケー解った。シリアスはやめよう。でも今からちょっぴり真面目な話をしようか」


GLaDOSのメインカメラに私を写す

キュルっと中のレンズが動く


【真面目な話?あなたにできるんですか?】

「馬鹿にしないでよ。真面目な話ぐらい夜食前よ」

【それ結構全力じゃないですか?】

「……」


べちぃ!


【失礼。続けてください】

「…私はさ、例えGLaDOSが人間だろうが廃材だろうがジャガイモだろうが関係ないのよ」

【…】

「私にとって重要なのはGLaDOSだけだよ。好きだと思えるのも愛しいと感じるのも全部」


君だけなんだよ、GLaDOS

だからさ、「心配しないで」なんて、寂しいこと言わないでよ

大好きなんだよ


【…すみません】

「違うでしょ?」

【……心配、してくれて…ありがとう……ございました】

「だよね」


ぺちぺち


【だから叩くの止めてくださいって言ったじゃないですか!!】

「私止めるなんて言ってないじゃない」

【〜〜〜!!!ケーキは無しです!】

「ちょ!?そりゃないよポテトちゃん!」




[シリアスなんかじゃ終われない]





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