毎日だって君に会いたい
「頭いたい……」
ついでに言うなら首と背中もいたい
そんでもって床が近い
寝起きで鈍いとはいえ流石に頬が固い感触に触れてるからわかるぞ…今の私の状況
「…この年になってまでベッドから落ちるとは思ってもみなかったよ畜生」
【もう起きたんですか?まだ時間的には深夜ですが】
「頭痛くてそれどころじゃないわ…」
一体全体何があったんだよ…
なんでこんな頭痛いの…
「んぇ?」
手をついて起き上がろうとして気付いた
「あれ?」
…………腕に全く力が入らん。何があった
「GLaDOSー助けてー起きれないー」
【ああ、麻酔が抜けてないんですね。……はい】
GLaDOSのアームに起こしてもらって壁を背に座り込んだ
足にも力が入らない
「は?麻酔?なんでよ」
【前回のテストでキューブに頭をぶつけた後タレットの銃撃に被弾し気絶したのは覚えてますか?】
「キューブまでは覚えてる」
【そうですか。まあ端的に説明するならとってもシンプルです。シンプルでとても簡単。あなたの治療のために麻酔をはじめとした数種類の薬を投与させていただきました】
「へー」
ふーん
あのテスト気絶で済んだのね…生きてるって素晴らしい
「それはそうと私今日一日全く動けないんですが」
【仕方ないじゃないですか。麻酔が抜けきってないんですから。ホントなら貴女はもう2、3日昏睡していただく予定だったんですから】
「なにそれ怖い」
もう2、3日昏睡していただく予定だったってお前…
「そんなに私の寝顔が見たかったのか!?」
【…】
「あれ?なんでタレット?いだぁッ!!」
【バカなことを言うからですよ。私は悪くありません。全て貴女の責任です】
「くぉ――ッッ!!」
だからって!だからって!
タレットに撃たせなくてもいいじゃない!!
私はドMじゃねぇのよ!?
【大人しくしていないと治る怪我も治りませんよ】
「正論至極で耳がいたい……」
[毎日だって君に会いたい]
「GLaDOSー暇ー」
【大人しくしていないとまたタレットに撃たせますからね】
「はいはい。あー、GLaDOSに会いたい…」
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