人でなしの恋 | ナノ


part23

「……ん…」


【起きましたか】


「うん……って、ん?あれ、俺死んだんじゃ?」


【ええ、タレットに集中砲火され瀕死の重傷でしたよ】


「ああ、やっぱり。しくじっちゃったなー」


【次からはお気をつけください】


「うん。……なんていうか、水臭いこと聞くけどさ」


【大体予想はできますが、一応聞いておきましょう。なんです?】


「これ、治療してくれたのってGLaDOS?」


【正確にはオレンジとブルーです。私は指示を出しただけですよ】


「そうなんだ。二人は?」


【すでにテストに戻りました】


「へー。……よい、しょ」


【! なにをしているのです!聞いていなかったのですか!?あなたは瀕死の重傷だと言ったでしょう!安静にしていなければならないのです!何故動こうとしているのですか!?】


「え、だってテストが」


【あなたも随分テストがお好きですね。そんなにテストがしたければ今は安静にして早く完治させてください!】


「あれ?俺休んでいいの?」


【休んでいた分の溜まったテストを覚悟していてください】


「怖っ」





しくじることもある。休まなきゃいけないときもある





(あまり焦らせないでください)
(えへへ、ごめんね。……ん?なんで焦ったの?)
(……わかりません。不明なデータです)
(そっか、ウィルスかな?GLaDOSも気をつけなよ?君がいなくなったら俺が泣くよ)
(それは面倒です。私も気をつけます)

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