part25
「あ!オレンジ!ブルー!」
「「!」」
「やっほー!今テスト中?」
「(フルフル)」
「そっか!よかったー。俺二人にお礼言いたくてさ」
「「?」」
「ほら、俺が重傷負ったとき二人が治療してくれたって聞いて……」
そういうと二人は「あーなるほどねー」と言ったように頷いた。
二人の反応を見て「やっぱ治療してくれたんだ」と確信する。
「ありがとう!おかげでこの通り完治したよ!」
元気をアピールするために大き目のガッツポーズをする。
すると二人の青とオレンジの目玉が笑ったように細くなった。
「やっぱ健康なのが一番だよー。健康って素敵!本当ありがとう!あのままだったら俺死んでた!」
キャッキャウフフと二人に抱きつく。
にしてもこの手で手術したのかな。二人とも前々から思ってたけどすごい起用だよね。
なんて思っていると、後頭部に懐かしい痛みが走った。
「ああ……懐かしいGLaDOSのキューブ攻撃……」
【残念、今回はアームによる鉄拳です。それで、気は済みましたか?済んだのなら早くテストに戻ってください。完治したあなたには休んでいる暇などありませんよ】
「う、うん……えっと、GLaDOSなにか怒ってる…?」
【怒っている?この私が、いったい何について怒ってるとでも?】
「えーと、ごめん、俺じゃわかんないよ……」
【わからないことを気軽に口に出さないでください。そんな労力を払う暇があるのならテストに払ってください】
「はーい。じゃあねオレンジ、ブルー」
二人にバイバイと手を振ってから俺はテストエリアに向かって走った。
二人ともロボットだし、GLaDOSが考案して作ったんだろうし、手術くらいできるんだろうと思うことにした
(わーい健康って素敵ー!FOOOO!!ソゲブッ)
(あなたは顔面から壁に激突するのが本当に好きですね)