<※ 裏>
初めて感じた女の身体は、温かくて柔らかくて。まるで溶けてしまいそうだった。
「んぁ、もっと!ああ...っ。」
俺の上に跨り、腰を振る貴方。普段の様子からは全く想像できない雌に、とても興奮していた。何度イかされたのかも分からない。
「あぁ、いいっ!!」
「名前さ...っ。」
「あ、あっ。あぁん...。」
「抜い...て!出ちゃ...う。」
「あぁ、ドフィ.....っ!!」
きゅうっと締め付けられた衝撃で、俺もイってしまう。止まらないんじゃないかというくらい何度も痙攣しては、貴方の中に精を放った。
「...っ、ドフィ。」
愛液でまみれた陰部。ズルっと俺のものが抜かれると、そこから白いドロドロした液体がこぼれ落ちた。
名前さん。貴方は気付いていなかったかもしれないけれど、行為の最中何度もあいつの名前を呼んでいたよ。そこに俺はいなかった。
「名前さん...?」
「ごめんね、ロー。」
できれば謝らないで欲しかった。俺は貴方の支えになれたら、それでよかったのに。
好きだったんだ。愛してた。
そして今もずっと俺は貴方を...。
*
柔らかな寝具に身を包み、貴方の体温を背中で感じながら眠りにつく。いい香りがしていた。
「ロー、もう寝ちゃった?」
背後から呼びかける声。なんとなく貴方の顔を見たくなくて、俺はそのまま背を向けていた。
きゅうっと前に回された腕。ドキっとする心臓。激しい鼓動が、伝わっていたんじゃないかと思う。
「今だけ、こうさせて。」
貴方の支えになれるなら、何をされてもよかった。
そっと撫でられる頭部。疲れ切った俺の身体を癒していく。そのあまりの心地良さに、俺は意識を手放していった。
薄れゆく意識の中で聞こえてきた声。
あの時止めていれば、きっと貴方がいなくなることもなかっただろうに。悔やんでも悔やみきれない。
これは俺が背負うべき痛み、罪だ。
「あの人は変わってしまった。」
(名前さん.....?)
「私じゃあの人は救えなかった。このままじゃたくさんの人が、犠牲になってしまう。だから明日、私は彼の命を...。」
(聞いてる?名前さ...。)
目が覚めたとき、隣に貴方の姿は無かった。ただ綺麗に畳まれた俺の服。それだけがベッドの上に置いてあった。