<※ 裏>
ある日の夜、自室に向かっていたとき、貴方の部屋の扉が少しだけ開いていた。
(名前さんは任務のはずじゃ...?)
俺は不思議に思って、部屋の中へ足を踏み入れた。正面の窓から月明かりが漏れて、部屋の中をほのかに照らしている。
思えば名前さんの部屋に入ったのは、これが最初で最後だった。普段の貴方からは想像もできない、何もない部屋。
もっと明るい部屋を想像していた。いたるところに花が飾ってあって、色鮮やかな部屋を。
だが、どれだけ見渡そうとも何一つ無い。俺にはそれがとても不思議だった。
「.......っ。」
奥の部屋から聞こえる鼻をすする音。
俺は一歩一歩、前へと進んだ。
「名前さん...?」
そっと覗き込む。
奥の部屋にはただベッドが一つ、真ん中に置かれただけだった。
「その声はロー?」
「うん。どうしたの?もしかして泣いてる...?」
「.....入ってきていいよ。」
その声に誘われるように薄明りの中、歩みを進める。そしてベッドの前に辿り着いた瞬間、俺は目を疑った。
「名前さん...。」
なぜなら、貴方は一糸も身に纏っていなかったからだ。たくさん泣いたのだろう。目が少し腫れぼったかった。
思わず視線を下にそらす。そこで見つけたピンク色の羽。
(あぁ、だから...。)
泣いてる理由は分からなくても、何があったのか全てを理解した。
「ロー、おいで。」
いけないと分かっていても、伸ばされた手を掴んだ。
*
「ローも男の子なんだね。こんなにしちゃって...。」
「あぁ、名前さん!そんなところ汚いよ...っ。」
「大丈夫。汚くないよ。」
貴方は慣れた手つきで、ズボンを脱がしていった。そして下着までも。
纏うもの全てを失った俺のそこは、これ以上ないくらいに膨れ上がり、恥ずかしいくらいに上を向いていた。
「こういうことは初めて?」
「.......うん。」
「そっか。じゃあ、一人でしたことは?」
「........ある。」
きゅっと握り絞められた肉棒。貴方の指が動くと、今にもイきそうだった。
それだけ貴方の肌は、あの時の俺には刺激的だったんだ。
「優しくするわ。」
そして貴方は唾を垂らすと、手を上下に動かした。たぶん3回もたなかったと思う。俺は思いっきり、貴方の顔に自分の欲を発してしまった。
「ごめんっ、名前さん!」
「大丈夫。びっくりしちゃった。少し綺麗にしなきゃね。」
そう言って俺のものを口に含むと、まだでききっていない欲をちゅうっと吸い取った。そして舐めとられていく俺の精液。
一度発したとは言えども、そんな光景を見せられると、俺のものはまた膨れ上がってしまった。それを見て貴方は笑う。
「可愛いね。」
顔から火がでるほど、恥ずかしかった。
俺も男だ。好きな人の前では、かっこいい自分でいたかった。
ジュボッ、ジュボ――。
唾液をたっぷり含んでいるからか、卑猥な音が部屋の中に響き渡る。
「ああっ!!名前さ...っ。」
「イきたかったらイってもいいよ。」
「汚いから...。口から出して...っ!」
「飲んであげる。」
「......っ!!」
そして二回目。俺は名前さんの口内へ、思いっきりぶち撒けた。ゴクっと鳴る喉もと。俺のものを飲み込んだ証だった。
「いっぱい出たね。」
「ごめんなさい...っ。」
「ロー、今日は私に付き合って。」
耳元で囁かれた甘い誘い。それを俺は断ることができなかった。