<※ 裏>

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名前の中はとても温かくて、今にもとろけてしまいそうだ。そこに聞こえる甘い叫びが、俺の中の征服欲、所有欲を満たしていく。

「お前は俺だけのものだ。」

ジュブッ、ジュブブッ!!

止めていた腰の動きを再開させると、ガンガンと名前の喘ぎ声が船全体に響き渡ってしまいそうなくらいに、強く何度も突き上げた。
自分の精を放つことしか考えていない雄と、何度も腰をくねらせて快楽によがりつづける雌。

ずっとこのまま。
そう、このまま二人で...。

「ふぁ、っあぁんっ!!あっ、はっ。」

「...くっ。」

「あっ、あっ、ロー...っ!!」

「名前っ、名前っ。」

ズブ、ズブっと何度も膣内を前後する肉棒は今にもはち切れてしまいそうなほど、膨れ上がっていた。その動きに合わせてドロドロに濡れた肉壁は波打ち、快楽を飲み込んでいく。

火照る身体。愛で満たされていく心。

「ロー、もぅ限界かも...っあぁ。」

「クク...俺もだ...っ。」

「っはぁはぁ...ロー、一緒にイこう?お願い...一緒にイきたいの。」

「ちっ、可愛すぎんだよ。」

ローの額から、汗が滴り落ちる。それは私の胸に落ちて、伝い落ちていく。
酔ってしまいそうな香りに包まれて、私はローに抱かれている。これ以上の幸せは無い。

どんな日々でもいい。
あなたが傍にいてくれる、ただそれだけで私は...。

「もっと激しく突いてっ!!」

「そう言ったこと、後悔すんじゃねェぞ。」

「あぁっ!!気持ちいいっ...!」

ズブッ!ズブ、ズブッ!!
グチューーッ!!

身体の中からこみ上げてくる快感。もうその限界は近い。

「っ、あ...もう...。」

「ほら、イけよ。」

「イクっ!イっちゃ、ローも...っ!!」

「分かってる。中に出すからな。」

ローの動きが激しくなる。グリっと押し広げられる子宮口。胸を激しく揉まれながら、うさぼるようなキスを落とされて、必死に舌を絡めあった。
溢れる吐息に包まれながら、2人は頂点へと登りつめる。

「イク、イク、イクーーーッ!!」

「...くッ。」

突き上げられて、貫かれてしまった子宮口からローの精が注ぎ込まれる。

ドピュ!!ドクン、ドクンッ!!

何度もビクつきながら、欲望を放つ。痙攣する肉壁が、その最後の一滴までも絞りあげていった。

「好き。」

「ああ、俺も。」

愛を囁きながら、2人は抱き合った。
頭の片隅に残る、“流星群と共に消えゆく”の言葉が胸を締め付ける。

(ローと離れたくない。)

(お前を離したくない、絶対に離さない。)





だが、無常にも時は進む。窓から眩しいくらいの朝日が、部屋に差し込んできた。

「ん...。」

私が目を覚ますと、隣には何か夢を見ているのか、幸せそうなローの顔があった。こんな何もない普通の毎日が、とても幸せに思える。
整った顔立ちに映える長いまつ毛。そのすぐ下で光るピアス。

「お揃い...。」

ローにプレゼントしてもらった大切なもの。

(...プレゼント?)

そう言えば、私はいつローにプレゼントしてもらったんだろう。何かとっても大切なことを忘れているような気がする。

今日、消えてしまうのは何故?


“名前!起きろ!!”


(ローの声?え、でもローは寝てるのに。)

「朝か...。」

「ロー!」

「なんだ?変な顔して...。」

「さっき何か喋った?」

「いや、別に。寝ぼけてるだけじゃねェのか。今日は特別な日だからな。」

...特別な日?

ああ、そうだ!私はこの世界の住人じゃない...。だから今日、消えるんだ。目の前のローは、本の中の世界のロー。

(もう一人のローに抱かれたんだ...。)

じゃあ、さっき聞こえてきたローの声は、もしかして現実の世界のロー?とっても焦ってる声だった。どうしよう。きっと心配してる。

「名前?」

「えっ、あ。今日は特別な日だって、ちゃんと分かってるよ。」

「なら、いいんだが...。今日はずっと俺のそばにいろよ。」

「...うん。」





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