<印>
首筋、胸、腹部...とローの舌が名前の全身を伝う。
そして時々、ちゅぅっと甘噛みしながら吸い付いた。
「あ、ん......っ。」
赤い斑点が少しずつ広がっていく。グイっと上げられたスラリとした名前の白い太ももの内側にも、ローは跡を残した。
まるで名前は俺のものと主張するように残された印に、ローは満足そうに笑う。
「名前。」
愛を囁きながら、ローは自分の身体の下にいる名前の名を呼び、その小さなふっくらとした唇に自分の唇を重ねる。
今にもとろけてしまいそうなキスを楽しみながら、大きく膨れた肉棒をあてがう。
グチュ――。
「挿れるぞ...。」
「んっ、来...て...。」
グッと身体に感じる重み。先が名前の中に入っていくが、指でほぐしたもの名前のそこは侵入を拒む。
狭くなった壁を押し広げるように欲を溜めた肉塊が、奥へ奥へと入ってくる。
「っ痛....。」
その痛みに顔を歪めた名前から、声が漏れでた。
それに気付いたローが辞めるか?と声をかけたが、名前はそれを拒む。
「大丈夫だから...。ローを感じたいの。」
憂いを帯びた瞳が、冷静を保とうとしていたローを消し去る。
「そう言ったこと後悔するなよ...!」
ズブリッ、と容赦無く一気に奥まで突き上げる。
「んあぁぁあぁああ!!!!」
名前が悲鳴に近い声を上げる。きっとこの声は船員達にも届いているだろう。
自分を感じ発せられる甘い声を他の男に聞かせたくは無かったが、ここで辞められるほど自分はできていない。
今まで我慢していた思いをぶつけるように、激しく腰を打ち付ける。
「ッハ、気持ちいいかよ?」
「あ、あぁっ!!気持ち...い、い...。」
「クク、俺もだ...。」
大きく揺れる胸を揉みながら、奥へ奥へと突き上げる。
結合部からはたくさんの白濁した愛液が溢れだし、シーツに大きなシミを作っていく。
「ぁん、ぁん...っ!!」
腰を打ち付けるタイミングで、漏れ出る声と吐息。
名前の中は、温かく出し入れする度にヒダが絡み付きローを快楽の頂点へと誘う。
部屋の中に漂う愛液の香り。
それが二人をさらに刺激して、本能のまま理性を無くした獣のように互いを求め合う。
一粒の涙が名前の頬を伝い落ちる。
潤んだ瞳から感じられる愛や欲が、ローの心を掴んで離さない。
やっと手に入れた愛しい女―――。
「それ以上...締めんな...っ。」
「ハァハァ、そんなの...言われても...っ!あぁぁぁ!!」
「く、頭がおかしくなりそうだ...。」
湧き上がる快感にローも、だんだんと耐えられなくなっていった。あともう少し...というところでその動きを止める。
そして今、この瞬間を大事にするように名前をぎゅうっと強く抱きしめた。
この伝えきれない愛が伝わるように、願いを込めて。
今まで数えきれないほど女を抱いてきたが、こんな風に思えた女は名前、ただ一人だけだ。
何度も何度もキスをする。そして愛を囁く。
「愛してる。」