<※微裏有>

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「シャンクス?入るよ...。」

そっとドアを開けて、隙間から様子を伺う。

「あれ、いない?」

もう少しだけドアを開けて中を見渡すと、ベッドに横たわる彼の姿が見えた。どうやら寝ているようだ。名前は寝息をたてる彼を起こさないように、そっと部屋へ足を踏み入れて近づく。

「シャンクス....。」

そっと顔を近づける。いつも以上に香るお酒の匂い。その匂いのキツさから、彼の飲んだお酒の量が想像できた。左目についた三本の傷跡をそっと指でなぞる。

(起きない......。)

少し固めな赤い髪、口の周りを覆うヒゲ、白いシャツからそっと覗く筋肉の割れ目。彼から溢れ出る色気に、名前は己の欲望を止めることができなかった。

「シャンクス......。」

そう名前を呼びながら、寝ている彼にそっと口づける。

「好き、大好きよ...。」

溢れる思いを抑えきれずにもう一度キスをしようとしたとき、シャンクスの目がパチっと開く。

「名前?一体何を...。」

そう言って唇に手を当てる。最初は何が起こったのか分からなかったシャンクスも、名前との距離や口元に残る感触に全てを悟る。

「取っておけと言っただろう?」

再び見せるその厳しい目に、名前の身体はまた強張った。しかし、このまま引き下がるとまた話を逸らされるかも...と感じた名前は今出せる精一杯の声を出した。

「私はシャンクスが好き!」

「な、にを...っ!」

いきなりの告白にシャンクスも驚きを隠せないようで、目を丸くしていた。

「私も、もう大人よ?
好きな人とキスくらいしたい...」

ずっと貴方を求めていた。触れたくて、触れられたくて。

「も...ぅ、子ども扱いしな、いで。」

自分でも何を言っているのかわからないくらいに、名前の頭は真っ白になる。しかし、思いは溢れだし自然と涙が込み上げる。
シャンクスはそんな名前をずっと見つめていた。もう泣くな、とすぐにでも抱きしめたかった。愛していると今ここで伝えたかった。

情けなくも涙を流しながら好きだと訴える目の前の美しい女に、男のそれは反応している。四皇と世間では騒がれているが、好きな女の前では自分もただの男なのだと、シャンクスは心の中で笑った。その後シャンクスは床から起き上がるとベッドの端に腰かける。

(シャンクス、怒って......る?)

こちらを見つめる眼差しは強く、目を逸らそうにも逸らせなかった。

「名前...。」

その名を呼ぶ声はいつもの陽気な声ではなく、大人の男の声だ。

「キスだけじゃ済まねぇぞ。」

「え?」

「誘ってきたのはお前だ。覚悟...できているんだろうな?」


ぐいっと腕を引っ張られ、名前はベッドに倒れ込む。シャンクスはベッドに倒れ込んだ、その勢いで開いた名前の脚の隙間に
身体を入れ、片腕で自身の身体を支えた。すると覆い被さるような態勢になり、名前がどう動いても、彼の下から抜け出せない状態が完成する。

「...っ。シャ、ン...クスッ...!!」

ん、ん、と声を出して抵抗する姿が余計に鳴かせてやりたいと、彼の気持ちを煽りたてる。

「分かるだろ?」

名前にはそれが何を意味しているのかすぐに分かった。それは自分の秘部に当たり波打つようにドク、ドクと動いている。冷静にわざと押し当てているのだと考える自分もいたが、今まで見たことも無い彼に少しばかりの恐怖を感じる自分もいた。

「シャンクス、やめ...んん...っ!」

そんな名前の訴えを無視するように、シャンクスは唇にキスをすると耳、首筋へとキスをズラしていく。くすぐったいようななんとも言えないものを感じる度に、名前の身体はピクッと反応していた。

「まだまだこれからだ...。」

片腕を失ったシャンクスは一本で自身の身体を支えていたため、その口でドレスの肩紐をそっとズラしていった。
彼の吐く吐息が肌に触れる度、名前の身体は小さく反応する。身体じゅうに電気が走るような感覚。それに耐えることに必死だった名前は、気付けばあっという間に肩紐をずらされもう少しで胸の膨らみが露わになる、そんな状態になっていた。








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