<お前のこともな ※裏有>

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「私は自分が怖い。」

誰かを救うことが出来る反面、誰かを殺すことだって出来るのだからと、名前はローに言った。
そして力の制御ができるという青の剣を、無くしてしまったということも伝えた。

「先のことを言っても仕方がないだろ。本当にそうなるとは限らない。」

ローは全てを知っても驚いた表情一つ見せず、冷たく言い放つ。

「でも...。」

「大体のことは理解できた。余計なことは考えなくていい。」

宝なんぞに興味はねェが確実に言えるのは、ラフテルに行けば世界の全てを見ることができる。
それが見ることが出来る席に着きたいから、俺は海賊王を目指す。
そこに何があろうとも関係ない。

「その席は誰にも譲らねェ。」

ローはじっと名前を見る。普段落ち着いた姿とは裏腹に、彼は大きな何かを心に秘めている、と名前には感じられた。

「俺は海賊だ。欲しいものは必ず手に入れる。名前、お前のこともな。」

強い力で引きつけられ、名前の唇がローのそれと触れ合う。
そっと離れると、ローは名前の両肩に手を置いた。

「お前にどんな力があろうが、そんなことはどうでもいい。」

そのまま優しく名前を包み込む。細身だが鍛え上げられた身体は、厚みがあり暖かい。

「名前は何も考えずにただ俺の側にいろ。」

「ロー!私、本当は...っ。」

「それは後で聞く。」

船へ戻るぞ、元に戻れるかとローが問う。
名前は半信半疑ながらも、海王類の言葉を信じ、再び人間に戻ることを望んだ。
すると海のほうへ力が抜けていくような、そんな感覚になり、気が付くと元の姿に戻っていた。

(良かった!本当に戻れた!)

ローは元に戻れて喜ぶ名前の腰と太ももに手を回すと、ひょいっと抱え上げ船長室のほうへと向かった。





「傷が癒えたな。」

そっと名前の背に触れる。白い滑らかな肌。

「挿れるぞ。」

ローはグッと、秘部に当てがった自身に力を入れた。
ズブズブッと名前のそこは、ローを吸い付くように受け入れていく。きゅうっと締まる強さに、思わずローから吐息が漏れる。

「クッ、力を抜け。」

「あぁっ...!そんなこと言ってもっ。」

ローは名前の背中に、赤い斑点を残していく。まるで自分の物だと主張するように。

挿入前に散々弄ばれた名前の身体は、すぐに絶頂へと登り詰める。数える程、奥を刺激されただけでビクンビクンッと身体が跳ねた。

「ククっ、早いな。」

「んっ。あっ、ハァハァ...あぁ!」

「ほら、もっと鳴けよ。」

ローは名前の腰を掴むと、太く長い肉棒でコリコリとした子宮口を、ガンガンと突いていく。
最初は痛みを感じていたそれも何度か繰り返していると、快感へと変わる。
ローの片手が秘豆を弄ぶと、名前の甘い声が悲鳴にも近い喘ぎ声になった。

「ダメ!ダメ!ダメ!」

「何がダメなんだ?」

「イク、またイッちゃう!あぁ...!」

大きな声でイク!っと叫ぶと、名前は二回目の絶頂を迎えた。

「こっち向けよ。」

ローは自身を抜くと、名前を仰向けにさせた。そして再び今度は一気に奥を突いた。

「あぁぁぁぁっ!!!」

ビクンビクンと名前の足が痙攣し、ローの肉棒を締め上げる。

「なんだ、またイッったのか。」

「ん......っ。」

ローは挿入したまま名前の胸を揉み、口内を犯していく。
硬くなった胸の突起を刺激すると名前は腰を浮かし、後ろに大きく仰け反った。

身体じゅうに感じる快感に反応して、名前の身体が熱くなっていくのが分かる。

「お前は俺のものだ。」

そう言いながら首筋、胸へと吸い付いては、赤い斑点を残していった。
名前はローの背に腕を回し、必死に湧き上がる快感に耐えているしか出来なかった。

「あん、あっ。ダメ!また...。」

ガンガンと奥を攻められて、名前はまたイッてしまう。
それからは意識がいつ無くなってもおかしくないほど、何度も何度もイキ続けた。
ぐちゅぐちゅと音が大きくなり、部屋じゅうに響く。
挿入を繰り返すローの肉棒には、名前の愛液が白く粘り気を帯び絡み合っていた。

「名前...。」

「っ...はぁ、ロー...。」

何度もイキ続けた名前の身体は、もう限界だった。

「愛してる。」

薄れゆく意識の中で、ローの声が優しく耳元で響く。

(ロー、今なんて...。)

突き上げるスピードが早くなった。さらに激しく強く突かれて、名前は最後の絶頂を迎える。
それと同時に限界に達したローは肉棒を奥深くまで差し込み、名前の中へと白い液体を放った。

名前は気を失っていたが、そこは最後の一滴まで搾り取るかの様に、きゅううっと締め上げた。

「っ...はぁ...っ。」

ようやく脈動と快感が止まり、全てを名前の中で放ち終えたローは、深い吐息とともに自身を抜きだす。
名前の穴からは、ツーっと白い液が流れ落ちた。

ローは無言のまま、意識を失った名前の頭を撫でる。そして優しくキスをすると、乱れた衣服や毛布を整え眠りについた。





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