自覚してないホモな三人組と梅雨


「どうしてそんなにびしょ濡れなんですか、宮地さんも、森山さんも……?」

 六月。梅雨に入り、ここ最近ずっと雨が降り続いていた。しかし、珍しく今日の朝は晴れていて、久しぶりに太陽を見たなー、なんて思っていたのだが、午後に入った瞬間、灰色の雲が集まりだし、再び雨が降り始めてしまった。
 丁度そんな時、宮地と森山が伊月の家を訪ねてきたのだ。それも、全身を雨に濡らして。

「悪い、伊月……ちょっとだけ雨宿りさせてもらっていいか?」
「えっあ、それは大丈夫、ですけど」

 申し訳なさそうな表情を浮かべ、家の中に入るのを少し躊躇っている様子の宮地。森山もいつもの高いテンションはどこへ置いてきたのか、弱々しく笑っていて。
 ……ちょっと待って。え、これって『残念なイケメン』の『イケメン』の部分だけ残っちゃった感じだよね……?本当にただのイケメンみたいなんだけど……?
 伊月はいつもと打って変わって口数の少ない大人しい二人の姿に呆然としながらも、雨の当たらない家の中へとそれぞれの腕を引っ張る。

「えと、タオル持ってくるんで、少しここで待っててもらえますか?」
「あぁ、悪いな」
「ごめんねー伊月」

 普段より少ししおらしい様子の二人に微笑みかけ、伊月はタオルをタンスから引っ張り出してくる。ちょうど最近買ったばかりで開封していないものがあって助かった。それを持って玄関に戻れば、相変わらず眉を八の字にした二人がそこに立っていた。あーもうそんな顔しないでくださいよ、小動物を見ているみたいで母性本能が……っていや、俺男だから母性本能とかないけど。

「……はい、タオルです」
「さんきゅ」
「ありがとー」

 タオルを差し出せば、二人とも小さく笑ってそれを受け取り、乱雑に髪の毛を拭き始めた。ちょっと男らしくてかっこいい……かも。っていうか、水も滴るいい男ってこういう人たちのことを言うのかな……。
 そんなことをぼーっと考えながら二人を見ていれば、その視線に気づいたようで宮地が伊月の方にちらりと視線を寄越した。

「……別に俺の髪は水に濡れたからって色変わったりしねぇぞ?」
「いやなんでそんな話になったんですか、どっかの小さい子向けのお人形じゃあるまいし!!」
「ばーか、冗談だよ」

 俺がかっこいいとか思ってるのバレたのかと思ったら!!全く宮地さんはお茶目さんなんですか、そうなんですか!!
 くくっと喉で笑う宮地に小さくため息をつく。

「………でも、宮地さんの髪の毛が黒いのとかちょっと想像できませんね」
「だからって俺の髪の毛勝手に黒に染めたりすんなよ?夜に伊月が髪染め持って俺の家に来たら全力で追い出すから」
「ちょ、そんなことしませんから!!やったとしても写真の宮地さんの髪の毛の部分を黒く塗るくらいです!!」
「いやお前マジやめろいじめか」

 宮地さんが意地悪言うのがいけないんですからね、ちょっとした仕返しです。
 お互いむっとした顔で数秒睨み合うが、しばらくしてどちらからともなく笑いだす。……さっきまで宮地さん申し訳なさそうにしてたけど……いつもの調子に戻ってよかった。
 そう思い、ほっとしていると、ふと未だに森山の口数が少ないことに気が付く。もしかして、どこか具合でも悪いのかも、と思い、髪を拭いている森山の顔を覗きこんでみる。と、同時に、突然森山の表情がぱぁっと明るくなったのが見えた。……嫌な予感。咄嗟に身を引こうとしたが、森山の動きの方が一歩早く、伊月の肩をがしり、と掴んだ。

「なぁ、伊月!!!どうだったか!!!」
「え、何の話ですか」
「何の話って、そりゃあ……」


 森山はそこで一度区切り、にんまりと笑った。





「俺がどれほどイケメンだったかって話に決まってるじゃないか!!」
「あ、ごめんなさい、ちょっと森山さんもう一度雨に当たってきてもらえますか?」
「うん、伊月安定の毒舌!!」





 そんな伊月が好きだよ、と言って抱き着いてこようとする森山だったが、「ホモはその辺に埋まってろ」と言う宮地によってその場に押さえ込まれていた。さすが宮地さんありがとうございます、俺の服が濡れずに済みました……。

「それで、突然どうしたんですか、森山さん。森山さんは元々残念なイケメンってことで一応イケメン認定されてるじゃないですか」
「え、それって伊月は俺のことをイケメンだと思ってるってこと?ついにデレ期?!」
「第三者目線での評価です」
「くぅ、伊月ったら期待させやがって……」

 いやいや期待って何の話ですか。俺が森山さんをイケメンだと思っていたとしてもそこから何か発展することはないですよ、俺はホモじゃないですよ!!……森山さんはどうなのか知らないですけど。
 再び宮地からの制裁を食らった森山の姿に苦笑し、改めて何かあったのかと問いかける。

「んー、いやぁ。ちょっと無口な男がさ、雨に濡れて突然雨宿りさせてくれって家に来たらさ、こう、グッとこない?」
「そうですね、ちょっとその時グッときたかどうか覚えてないので、もう一度森山さんが雨に濡れるところからやってみてもらえますか?あっインターホン鳴らされても俺はもう反応するつもりないですけど」
「待って、伊月??それって俺を雨の中外に放置するってことだよね、そういうことだよね???」

 迫ってくるような勢いで訊いてくる森山から目を逸らせばわざとらしい泣き声が聞こえてきた。でも、今はその森山の方を見ることができない。何故なら。


 あれ……俺さっき、雨に濡れて家に来た宮地さんと森山さんがちょっと無口な様子なのを見て……イケメン、だとか、かっこいい、だとか……思ってなかったっけ……??


 ――……完全に図星だったからだ。


 これってもしかしなくても森山さんの思惑通り、ってことだよな……?ナニソレ超悔しい……!!
 もちろん森山は、伊月が本当は何を思っていたかなんて知ることもなくただ嘆き続けていた。……もし俺が少しでもそんなことを思っていたなんて知られたら……。
 少し考えてみて身震いした。うん、これは嫌な予感しかしない。
 そんなことを考えていると、突然小さく、少し高い音が一度だけ鳴った。思わずそちらに視線を向けると、鼻を啜って身体を震わせる宮地の姿。……もしかして、今のって宮地さんのくしゃみ……?

「宮地、クシャミ上手いな。普通もっとハックショーイっていっちゃうもんだろ。可愛らしいクシャミだな」
「はあ?それ褒めてんの?バカにしてんの??」
「んー……後者かな?」
「よし、死ね」
「あははー宮地君ったら直球ー」

 いや、でも確かに随分と可愛らしいくしゃみだったような。宮地さん女子力高い……とかそういうことじゃなくて。


「もしかして結構身体冷えてます……?」

 伊月のその質問に森山と宮地が気まずそうに顔を合わせた。あっ、これは正解ってことだよな。
 数分雨に濡れたくらいだったらそこまで体温を奪われてないから大丈夫だろう、と思っていたが。そういえば、二人はかなり全身を濡らしているのだ。すぐに気づくべきだった。

「ちなみに、どのくらい雨に当たってきたんですか」
「あー……いや、ちょっとその辺歩いてたら森山と会って……それと同時に突然雨が降ってきやがって……」
「宮地その言い方だと俺が悪いみたいだからやめて。……んーっと、なんだかんだで1時間くらいは雨に当たった、かな?」
「了解です、すぐにお風呂にぶちこみますね」
「え」

 二人に何言ってんだ、みたいな顔されたけど今は気にしていられない。だって一時間も雨の中にいたら!!さすがに風邪ひきますよ!!すぐにでもお風呂に入ってもらわないと!!!

「靴脱いでそのままお風呂場まで行ってください、すぐにお湯溜まると思うので!!」
「え、あ、ちょっ伊月?!」
「お、落ち着けって、おい!!」

 半ば強引にその背中を押し、お風呂場の前まで連れて行く。「温まるまで出てきちゃダメですからね!」と言って、伊月はお湯をはるためのボタンを押してすぐにその場を離れた。後ろから呼び止める声が聞こえた気がしたが聞こえなかったふり。……二人が風邪ひいたらしばらく連絡とかもとりづらくて寂しい、ですし……なんて。
 少し考えて頭を振る。なんかまるで俺が二人のこと大好きみたいじゃん!!いや、大好きだけど、そういう意味じゃなくて……!!
 なんとか気持ちを落ち着けたとき、風呂のドアを閉める音が聞こえ、続いて聞こえてきたシャワーの音に伊月はほっと一息ついた。どうやらちゃんとお風呂に入ってくれるようだ。



 ……あ、そういえば、二人の着替えの服……どうしよう。





***




「二人とも疲れはとれましたかー……ってどうしたんですか」

 二人が戻ってくるのを部屋の片付けをしながら待っていたら、丁度粗方片付いた頃に人の気配を感じた。二人とも戻ってきたのかと温かく迎えようとしたところで、伊月の目に入ってきたのはむしろお風呂に入る前より疲れきった様子の二人。なんというか、今にも死にそう。

「どうもこうもねぇよ……何が楽しくて森山と二人きりで同じ湯船に浸からなきゃなんねぇんだよ」
「俺だって……一緒にお風呂に入るなら女の子が良かったよ……男の裸見て俺はどんな反応すればいいの?」

 ……あ、そうか。俺、何も考えずに二人をお風呂場に押し込んじゃったけど……一つしか湯船ない訳だし、必然的に二人一緒に……あ、やらかしたな、俺。

「宮地の裸を視界に入れないように風呂に浸かるのどんだけ大変か!!」
「いやお前変に意識しすぎだから!!お前がそんなこと言うからなんか俺もお前見ちゃ悪い気がして目逸らしながら風呂入ったんだろ?!」
「え?!なに、俺が何も言わなかったら宮地、俺のことガン見しながら風呂入ろうとしてたの?!きゃー変態!!」
「いや、ちげーよ??俺そんな趣味ねーよ??つか気色悪い声出すな変態」

 ぎゃーぎゃーと喧嘩を始めた二人の様子を見て、なんとなくお風呂で何があったのか、想像できる様な気がした。これは災難だっただろうな……。さすがに申し訳ない気持ちになる。そして、伊月が申し訳ない、と思うことはこのことだけではなく。

「俺の服だとさすがに小さい、ですよね…」

 二人の服をどうすればいいのかと悩んだ結果、自分の服を貸すことにしたのだが。……森山は、まぁなんとか大丈夫そうなのだが、予想通り、というか、やはり宮地には少し窮屈そうに見える。
 宮地さんには俺が持ってる服の中で一番ゆったりした奴を選んだつもりだったんだけど……。俺が着たら袖が余るくらいだっていうのに宮地さんが着ると少し足りないって。うう、体格差を見せつけられた気分……。

「あー、俺はなんとか普通に着れる感じだけど……宮地か」

 森山は自分の格好を見下ろした後、宮地の方に視線を移し、堪えるように肩を揺らして笑いだしたが、その瞬間宮地に鳩尾にチョップをかまされていた。森山さん……ご愁傷様です。
 下に蹲る森山に楽しそうに「ざまぁ」と言ってから、宮地は伊月の方を向いて笑った。それはもう優しそうに。あれ、さっき森山さんにチョップかましてたのこの人だよな?同一人物には見えない程の表情の変わりようですね??

「まあギリギリ着れねえことはないし。ありがとな」

 そう言うと宮地は伊月の頭をわしゃわしゃと撫でた。「どういたしまして」とふわりと笑う伊月に少し照れくさそうに笑う宮地。……いつも宮地さんがこんな感じだったら一発で女の子なんて落ちるんだろうな……いや、俺は男だから決して落ちてないけどね?目覚めちゃったりしないけどね??

「……いやでも、ちょっと無愛想でドルオタな面もあっての宮地さんですよね!!そのままでいいと思います!!」
「ん?それは褒めてんの?バカにしてんの?」
「前者です!!」
「そうか、許す」
「待って宮地。宮地って伊月に対して優しすぎない?俺相手だったら前者って言ったとしても殴ってくるよね??」
「日頃の行いだろ」

 ばっさり切り捨てられた森山は、それに何か言い返すこともなく悔しがっていた。まぁ確かに森山さんはことあるごとに宮地さんに突っかかっていきますもんね……日頃の行いから言ったら仕方ないこと、かも?
 「伊月慰めて!」と叫ぶ森山に苦笑いを浮かべつつ、伊月は二人の姿を改めて見てみる。


「なんだかこうして見てみると……俺と森山さんと宮地さん、家族になったみたいです」

 見慣れた部屋の中にいる、見慣れた服を着た二人。一緒にいると安心するような、この感じ。
 すっかりとこの家の空気に馴染んでいるように見える二人を見て、伊月は無意識に思っていることをそのまま口にしてしまった。伊月の言葉に二人が固まってこちらを無言で見つめてきた、そこでやっと我に返った。
 ……待って、俺今、何言った……?

「い、いや、別にお二人と一緒に住みたいだとかそういうホモ的思考を持っているのではなく!!純粋に森山さんとか宮地さんみたいな兄がいたら毎日賑やかで楽しそうだなって思いまして!!困ったときは助けてくれますし、そういうところとか本当に兄みたいでいいなぁ、とか思いますし……!!」

 ……って何言ってんだ俺さらに恥ずかしいこと告白してんじゃん!!!!
 うわあああ、と頭を抱えてその場に蹲る。恥ずかしい、まるで兄になってくださいって言ってるみたいじゃん、他校の後輩の分際で何言ってんだよ俺、穴があるなら入って一生そこで暮らしたい。
 ドン引きしているであろう二人の顔を見たくなくて顔を伏せてぎゅっと目を瞑る。出来ることならこのまま何事もなかったかのように別の話題を提供してもらいたい。
 しかし、そんな伊月の想いなんて知るはずもなく、二人は声を揃えて「家族……」と復唱した。
 あぁ、きっと「ホモでもないのに一緒に住むだなんてお断りだ」って言われてしまう……!
 そう思って耳を塞ぐ。しかし、勿論完全に外の音を遮断できるわけではない。……これはもう諦めて二人の口からその言葉を聞くしか……!




「伊月が弟とか……!!」
「すげえ楽しそうだな……!!」
「…………はい?」



 予想に反して目をキラキラと輝かせて言う二人にぽかーんと口を開くことしかできない。

「おい森山。お前が伊月の兄になれる訳ねぇだろ。兄だからって何でもやっていいと思ったら大間違いだからな?」
「宮地こそ。本当は下心ありまくりなんじゃないの?」
「あ?俺は真面目に伊月の兄やれるっつってんだよ」
「いーや無理だってば。俺の方が適任だって」
「………いやあの、宮地さん、森山さん……?」

 何故かどっちが兄に適任かの討論を始めてしまった二人。あれ、これってもしもの話ですよね?どっちかが本当に俺の兄になるわけじゃないんですよね??何で二人はそんなに真剣に話し合っているんですか。
 自分を取り合って言い合いをしている、なんて言ったらハーレムな予感がして皆から羨ましがられるだろうが。残念ながら取り合いをしている二人は両方とも男だ。ここにはホモしかいないのですか、俺はホモじゃないのでよろしければ森山さんと宮地さんのお二人が家族となっていればいいんじゃないですかね、応援はしますよ、俺はホモじゃないですけど。
 しかし、この言い合いをただ聞いているのも、なんだか恥ずかしい。なんとかして二人に兄にはなれないという現実を見てもらわなければ。
 少し考えてから伊月は口を開く。


「あー、でも服を貸すってどちらかというと兄が弟にしますよね?お下がりをあげる、みたいな」
「じゃあ、服を貸してもらってる俺達は、伊月の弟になれるってこと?」
「いや、別にそういう訳じゃ……」

 ……二人の意味のない討論を終わらせようと、こんな話題を振ったのがいけなかったのかもしれない。

「なるほど。じゃあ俊兄ちゃんって訳だ」
「え、何を言ってるんですか宮地さん」
「おお、俊兄ちゃん!!なんか良いねそれも楽しいね!!」

 二人してにんまりと満面の笑み。あ、これは確実に俺間違った。
 嫌な予感が駆け巡り、思わず浮かべた笑顔が引き攣る。いつも喧嘩ばかりしている二人がぴたりと息が合う時。それはほぼ確実に悪いことを考えている時である。二人の意見が一致するときが、なんだかんだで一番怖いかもしれない。
 じりじりと悪い笑みを浮かべながらにじり寄ってくる二人。それに合わせて伊月も後ろに下がる。しかし、お互いに目を合わせたと思ったら、それが合図だったのか。





「俊兄ちゃん?一緒に遊ぼうぜ?」
「俊兄ちゃーん、楽しいことしようよ」





 右腕と左腕、それぞれに宮地と森山が飛びつくような勢いで絡みついてきた。耳元でそんなことを順に囁いてくるものだから、かっと顔が赤くなる。……いや、別に俺が変なことを想像した訳ではなくて、二人の言い方にちょっと問題があるっていうか……!!

「ちょっ、こんなに大きな弟、俺の家にはいませんから!!」
「俊兄ちゃんひどいなー?」
「俊兄ちゃんだってそのうち身長伸びるよ」
「なんですか、チビって言いたいんですか!!」

 悪戯っ子のように笑いながら右から、左からとぐいぐい迫られる。その力により、次第に身体が後ろに傾き、って、ちょっ、倒れ……?!










「俊ー、さっきなんか物音がしたような気がしたんだけどー……って」

 部屋のドアが開かれた。そして、その隙間から顔をひょっこりと覗かせたのは。

「姉さ、ん……?」
「おお、この方が俊兄ちゃんのお姉さんか!!」
「俊兄ちゃんと似てるな」

 伊月の呟きを聞いた森山と宮地はすぐに反応してそれぞれ思ったことを述べだす。
 一方、伊月の姉である綾は、伊月、森山、宮地と順に視線を向けていき、再度伊月に視線を戻すと申し訳なさそうに眉尻を下げて笑った。

「……ごめん、お取込み中だったみたいね」
「え……」

 パタン、と閉じられたドアを見つめること数秒。
 床に仰向けに転がる自分と、それに覆い被さるような体勢の森山と宮地。そして、そんな二人の口から放たれた「俊兄ちゃん」という言葉。……そんな状況を目の当たりにした第三者は、何を思うか。



 ……変なプレイしてるホモだと思われた……?





「待って!!!誤解!!!俺そういう趣味とかないから!!!ねえ、聞いてる?!姉さん?!姉さん!!!!」











 その後、伊月の母親、妹までにも「伊月が年上に自分のことをお兄ちゃんと呼ばせて楽しんでいた」という話が広まり、伊月、森山、宮地は慌てて「ホモじゃないから!」と言いに行ったのだが。果たしてその言葉を信じる人はいるのだろうか。そのことにホモだと自覚してない三人が気付くことは、ない。





[memo]
六月ということで。

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