小噺 | ナノ


ドンドンドドドン



『ドンドンドドドン!しってんほーじ!』

「おまえら、まだまだ声出るやろ!気張りぃや!」

「オス、姉御!」

「ついていくっス!」

「そら、もっかいや!せえのっ!」

『ドンドンドドドン!四天宝寺!』

「その意気や!!東京もんは応援も派手やさかい、こっちも負けたらあかんねんぞ!!」

『ウオオオオオ――!!』

「だああっもううっさいねん!単なるラリーの練習中や、静かにせぇ!」

「謙也、ポイントもろたでぇ」

「なああっ!白石お前卑怯やっ!!」

「おまえら、あれいくぞぉ!」

『オス!』

「せえの!」

『ドンドンドドドン!し・ら・い・し!』

「んんーっ、エクスタシーや」

「キモいわ白石!つかたったワンポイント取っただけやねんから選手を集中させぇ!」

「ドンドンドドドン謙也のヘタレッ」

『ドンド』

「繰り返さんでええっちゅー話や!誰がヘタレやねん、いてこますぞ!」

「おうおうできるんかぁ?昔っからウチに泣かされてびーびー鼻垂らしよった謙也がよぉ?」

「その挑発の仕方、パーフェクトや」

「おおきにー」

『さすがッス、姉御!』

「ぐ…応援団ども、コートに降りて来ィや!まとめてしばき倒したる!」

「そら謙也、スキだらけやで」

「白石ぃぃぃぃ!!」

「せぇの!」

『ドンドンドドドン!し・ら・い・し!』

「だああっ!!畜生おお!!」






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