小噺 | ナノ


チャームポイント



「レンレンに歌ってほしい歌があるんだ」

「それは愛の告白と受け取ってもいいのかな」

「レンレンって呼び方、パンダみたいだね!」

「スルーか…やるねレディ」

「上海産まれアルか?」

「いや、延安さ」

「…どこ?」

「で、俺に歌ってほしいというのは」

「ああ、うん。あのね、ある財閥の御曹司の歌なんだけど」

「ダムがどうこう言うのならお断りだよ、レディ」

「いやいや、世界が違う」

「は?」

「わたしが所望するのはですな、コレよ」

「そのCDデッキはどこから」

「ぽちっとな」

「どれどれ」

『チャ・ア・ム・ポイントはっ、なーきぼくろっ』

「…」

「ちょ、何故消すし」

「あ、悪いねレディ。手が勝手に動いたんだ」

「まったくもー。んじゃ
もっかいかけるからね」

『はーひふへほくろー』

「…これを、俺に歌えと?」

「声が似てるからね!」
『いつでもー、右目の下ーにあるっ』

「しかしどうしてこんなにも不快になるのか、」

ガチャ

「やかましいぞ神宮寺。誰かいるのか」

「まー様お帰りー」

「…!」

「…何だその顔は」

「チャームポイントは、泣きボクロ…」

「は?」

「あ、確かにいつでも右目の下にあるね!」

「…何なんだ一体」






跡部で「チャームポイントは泣きボクロ」
知らない方は是非!






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bkm



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