小噺 | ナノ


むっつり



「つかれたー」

「よく頑張っていたな。感心したぞ」

「バスケだけは好きなんだよね」

「そうか。とても生き生きとしていた」

「その代わりがこの疲労感だけどね」

「ふむ」

「にゅーさんが溜まっておりますのよー」

「にゅ、にゅーさん?誰だ?」

「誰だってまー様そんな…乳酸ね乳酸。乳の酸」

「ち…破廉恥だ」

「まー様って何気にむっつりスケベだよね」

「なん…っ!?」

「むっつりで天然だからよりタチが悪いっていうか」

「ど、どちらも断固として否定する」

「主観と客観、信じられるのはどっち?」

「…く…」

「エロが苦手なのに、いや、だからこそと言うべきかな?すぐにそっちを連想しちゃうなんてむっつり以外の何でもないね」

「解説をするんじゃない」

「にょほほ」

「本当に疲れているのか疑問になってくるな」

「疲れてるよー。腕も足もだるだる」

「…口だけは達者ということか」

「バスケは口でするもんじゃないしね」

「まあ、確かに」

「さて、そろそろお昼かな。お腹空いた」

「では、学食に行くか」

「まー様、おんぶー」

「…む」

「おぶっておくれ」

「………み、密着するだろう」

「…だからむっつりって言われるんだよ、まー様」






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bkm



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