日誌 | ナノ

おまえさん
2011/12/29 22:21

宮部みゆきさんの時代小説「おまえさん」を、今日一日読みふけっていました。
あれは、傑作です。
拍子よく進むさばさばした会話に、ユーモアあふれる地の文、そしてどいつもこいつも一筋縄じゃ行かない魅力あふれる江戸人たち。
主人公・平四郎の視点に寄り添って話が進むのですが、彼がまた一風変わった傑物で、おもしろくてしょうがない。まるで自分が平四郎と一緒に町中を出回っているような気さえしてきます。
惚れたはれたの色恋事から、江戸の下町風情、そして癖のある事件…天下のお江戸は今日も今日とて忙しい。だがそれこそが、そこに人が生きてる証だと、妙にじんわりきてしまうのです。
下町。
義理。
人情。
思わず登場人物と一緒に笑ったり、合いの手を入れたりしてしまう、そんな、さすがは宮部さんと言いたくなる素晴らしい作品です。
一作目「ぼんくら」から、是非読んでみてください。

わたしも、あんな話を書けるようになりたいです。



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