第38話:似たもの同士 交わらない思い

翼「ふぅ。母さんは何でもお見通しだな。」

パタモン『そうですね。』

翼「・・・・・もしかしたら
  究極体に進化できない事で
  悩んでいるって事にも気づいているんだろうな。」

パタモン『翼君・・・・・・』

翼「・・・・悪い。パタモン。
  いきなりこんな事、言って。」

パタモン『大丈夫。
     翼君ならできるって思ってるから。』

翼「・・・・・・ありがとう。」

話しながら歩いていると、公園が見えた。
前まで歩いて、中をのぞいてみると
季節のせいか、誰もいなかった。
去ろうとしたら、パタモンが驚いた声が聞こえた。

翼「どうした? パタモン?」

パタモン『翼君、ブランコのところ!』

翼「 ? 」

パタモンの言った方を見ると、そこにはレイナがいた。
僕は中に入って、レイナのいるところまで近づいた。

翼「レイナ!」

レイナ「・・・・・・・・・」

翼「こんなところで、何しているんだ?」

レイナ「・・・・・別に。」

レイナはそっけなく返事をすると、下を向いた。
僕もレイナの隣にあるブランコに座った。



翼「・・・・・そういえばさ」

レイナ「・・・・なに。」

翼「・・・・・・レイナは、


〜♪〜〜〜〜♪♪♪〜〜〜



質問をしようとしたら、ケータイの着信音がきこえた。
上着のポケットからケータイを出し、ボタンを押した。

翼「もしもし。」

光『もしもし、翼くん!』

翼「光? どうしたんだ??」

電話をかけてきたのは光だった。

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