〜翼サイド〜
翼の母「・・・やめっ!」
翼「 ! 」
母さんの声と手を叩く音で、僕は舞をやめた。
翼の母「翼さん。
舞にキレとしなやかさが欠けています。」
翼「すいません。母さん。」
僕は母さんに謝った。
母さんは静かにその場に姿勢を正して、座った。
僕も続いて座り、パタモンもとなりにきて座った。
翼の母「翼さん、パタモン。何かあったのですか。」
翼「・・・・それは・・」
パタモン「・・・・・・・・・・・・・・・」
母さんの問いに僕とパタモンは黙りこんだ。
翼の母「そうですか・・・・・。
・・・・・いいでしょう。
翼さん、パタモン。
あなた方に【課題】を出します。」
翼「課題、ですか?」
翼の母「【強く、優しさのある蕾】を見つけなさい。
そうすれば、なにかわかるでしょう。
それまで、稽古場に入らなくても大丈夫です。」
母さんはそう告げると、立ち上がって稽古場から出て行った。
僕とパタモンもしばらくしてから、出て行った。
部屋に戻ると、練習着から普段着に着替えた。
翼「・・・・・・ふぅ。」
パタモン「翼君・・・・」
翼「・・・・・・少し、出かけるか?」
パタモン「そうですね。」
パタモンもデジヴァイスに入れ
上着を着ると、部屋から出て、屋敷をあとにした。
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