第38話:似たもの同士 交わらない思い

〜翼サイド〜



翼の母「・・・やめっ!」

翼「 ! 」

母さんの声と手を叩く音で、僕は舞をやめた。

翼の母「翼さん。
    舞にキレとしなやかさが欠けています。」

翼「すいません。母さん。」

僕は母さんに謝った。
母さんは静かにその場に姿勢を正して、座った。
僕も続いて座り、パタモンもとなりにきて座った。

翼の母「翼さん、パタモン。何かあったのですか。」

翼「・・・・それは・・」

パタモン「・・・・・・・・・・・・・・・」

母さんの問いに僕とパタモンは黙りこんだ。

翼の母「そうですか・・・・・。
    ・・・・・いいでしょう。
    翼さん、パタモン。
    あなた方に【課題】を出します。」

翼「課題、ですか?」

翼の母「【強く、優しさのある蕾】を見つけなさい。
    そうすれば、なにかわかるでしょう。
    それまで、稽古場に入らなくても大丈夫です。」

母さんはそう告げると、立ち上がって稽古場から出て行った。
僕とパタモンもしばらくしてから、出て行った。

部屋に戻ると、練習着から普段着に着替えた。

翼「・・・・・・ふぅ。」

パタモン「翼君・・・・」

翼「・・・・・・少し、出かけるか?」

パタモン「そうですね。」

パタモンもデジヴァイスに入れ
上着を着ると、部屋から出て、屋敷をあとにした。

3/18

<< >>


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -