〜ましろサイド〜
日にちが近づいてきた。
私は話をした次の日に、ヘブンズウェイブに
しばらくの間、ここへは出られない事を報告しに行った。
幸い、海堂はいなかったから助かった。
ましろ「いよいよ、明後日だね。レナモン。」
レナモン「はい。」
私はレナモンと話し合っていた。
すると、司さんがきた。
司「ましろ。大丈夫かい?」
ましろ「はい。大丈夫です。」
司「そうか・・・よかったよ。
ましろ。これを受け取ってほしい。」
司さんは渡したのは、短剣だった。
私が持っている剣と似ていた。
ましろ「ありがとうございます。」
司「レナモン。ましろの事、必ず守ってくれ。」
レナモン「もちろんです。」
司「さ、中へ入ろう。
そろそろ入らないと風邪をひいてしまう。」
ましろ「もう少しだけ、ここにいます。」
司「・・・分かった。じゃあ、私も。」
となりに司さんが座った。
私は静かに歌い始めた。
小さい頃に師匠を教えてくれた歌を。
歌い終わると、司さんは拍手していた。
司「ましろ。必ず、帰ってきなさい。」
司さんは私の手を握りながら、静かにそう言った。
そして私は頷いて、司さんの肩に頭を乗せた。
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