俺だけのモデル
「な、るみさっ、今日はだっ……んぅ」



今日はダメとほざく祐季の口を塞ぐ。
呼吸の間を与えないぐらい祐季の口内を味わえば、祐季の身体の強張りが緩んで俺に縋りついてくる。

銀糸を見せつけるように離れれば、祐季は赤く紅潮した顔で俺を見上げてくる。
かわいい



「だ、め……だからっ」
「昼からでしょ? だったら大丈夫」



まだ拒み続ける祐季を抱き上げて、寝室に運ぶ。
祐季の大体のスケジュールは把握してるし、それを考慮して回数減らしてんのにな…

ベッドに下ろせば、祐季は逃げ出そうと動き出す。
俺がそんな簡単に逃がすわけないのにな。



「祐季、ダメだよ?」
「だ、だって俺、明日仕事」
「俺も仕事」
「じゃあ……んっ」



逃げ道を塞いでついでに口もまた塞ぐ。
本気で嫌なら強引にでも振り払えばそれでおしまいなのに、祐季は口先だけで嫌だ嫌だと繰り返す。まるで子供だ。
まあ、それがかわいいんだけど。

首筋に下りていってキスしたり舐めれば、祐季の身体はピクピクと反応する。
あぁ、かわいい……今度やる時は動画に収めよう



「鳴海、さんっ」
「大丈夫、見える所にはつけない」



見える所につけると口聞いてもらえなくなるし。
それは俺的にも、体的にも堪えるからやらない。

首筋や喉を舐めながら裾から手を差し込んで直接肌を撫でると、小さく声が漏れる祐季。
身体を捻って俺の手から逃げようとしてるのが本当に可愛らしい。



「は、んっ……」
「祐季、もう抵抗おしまい?」
「ん……ダメっ」



力の入ってない手で俺の手を押し返そうとしてるけどびくともしない。
それにかわいいなと思いながら服を脱がせると、外気に触れて寒いのか身体を震わせて丸くなろうとする。
それをさせまいと組み敷いて舌と唇で愛撫していく。



「んんっ、ぁ……なるみ、さっ……ぁ」
「うん、なあに?」
「痕、付けちゃ、やっ」
「なんで?」



俺の髪をくしゃくしゃと髪を指に絡めて顔を押し返そうとしてる祐季。
力入ってないから抵抗にすらなってない所がまたかわいい。




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