6.衣装交換 


宏斗とゆうくんが買い物に出かけた。
僕と松原くん…健斗くんをおいて2人だけで買い物に行っちゃった。

買い物に行く前、宏斗とゆうくんは何かこそこそ話してて、突然「ちょっと買い出し行ってくるから大人しく待ってろよ」とか宏斗が僕の頭撫でながら言って、僕も一緒に行きたいって言ったのにダメって断られた。


「なに買いに行ったのかな?」
「知らない」
「だよねー」


宏斗達にしか分からないから、僕たちは待ってるしかないんだよね…
暇だなー


「あ、宏斗達が帰ってくる前に服交換しよ?」
「……え?」
「違う服着て2人の反応見てみたいと思わない?楽しそうでしょ?」


いつ帰ってくるか分からないから、先に交換しちゃえば面白そうだなって…
驚くかな?怒るかな?


「見てみたいけど、でもなんで?」
「暇つぶしと、宏斗達を驚かせてみたかったから」


ふにゃって笑って言うと、健斗くんはちょっと考え出してコクンッて頷いた。


「交換する」
「やったあ」


そうと決まれば早くて、2人でいそいそと服を脱いでお互いの服を交換する。
僕が服を脱ぐと、健斗が「うわっ…」って声を漏らして僕の身体を見ていた。
それを不思議に思って自分の身体を見ると、宏斗につけられた痕でいっぱいだった。


「首筋についてるのは分かったけど…もしかして背中にもある?」
「うん……宏斗、消えかけてると上書きするみたいにたくさんつけてくれるからいっぱいあるよ」


お腹にあるキスマークを撫でながらその時を思い出して、嬉しくて、愛おしくて頬が緩む。
早く会いたい…早く帰って来ないかな……


「嬉しい…の?つけられると」
「嬉しいよ?…ゆうくん、つけないの?」
「ん…つけられた事ない、し」


健斗くんは僕の、僕は健斗くんの服を着て一緒にソファに座ってお話する。
いつもと違う匂いがして変な感じだけど、サイズはあまり変わりないからなんか不思議。


「つけてって言ってみたら?ゆうくんつけてくれると思うよ?」
「なんか恥ずかしいから無理」
「なら、健斗くんが自分でつけてみたらいいと思うよ?」
「自分で?」
「うん」


宏斗、僕がつけると嬉しそうに撫でてくれるから多分、ゆうくんもつけられたら嬉しいと思う。
そう言うと、健斗くんはしばらく考え込んでから僕の方を見てきたから僕は首を傾げて見つめる。


「何処につけたら…いい?」
「んー…どこでもいいと思うよ?」
「手首とかでも?」
「うん」


……宏斗、僕が手首に痕つけたらどうするのかな?
嬉しいかな?
ゆうくんは嬉しそうに微笑んで撫でたりしそうだけど……んー…


「…やってみる」
「うん、頑張れ」


それから、いっぱい健斗くんと色んな話をした。
早く帰って来ないかなー宏斗たち。


ー To be continues ー


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