短めの噺 | ナノ




小さな幸せ (宏斗×和泉)

僕が落ちる前 いつも宏斗は耳元で低く僕の名前を囁く
宏斗の機嫌のいい日だけだけど、僕の名前を耳元で囁いて深く突いてきて何も考えられなくて、堪え切れなくて果てて落ちていく

(その声で名前をよばないで…)

そう言いたくても言えなくて
朝 起きるともうすでに宏斗はいなくて
それが少し寂しい

宏斗は好きなんて言ってくれたことないし
いつもヤりたい時だけヤりたいだけヤって気が済んだら自分だけシャワー浴びて寝ちゃう
辛くないのかって言われたら辛い
でも、宏斗が寝た後に部屋を掃除して身体を綺麗にして宏斗の隣に入り込んで寝ると抱きしめられる
起きてるのかと思って顔を見上げると目を閉じていて、規則正しい呼吸音が聞こえてきて寝てる事が分かる

無意識に僕を抱きしめてくれたんだって分かって嬉しくなってすり寄って目を閉じる


「……大好き」


小さいかもしれないけど、この時間が幸せで
だから僕はどれだけ宏斗に酷くされても良いんだ
この時間だけは愛されてるんだって実感できるから

ー END ー



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