置いて行かないで、と泣く愛し子 「れー1人にしない?」 「しないよ。検査が終わればすぐに帰って来るからね」 「ほんと?」 「本当だよ。俺、れーの事大好きだもん」 愛おしくて仕方なくて、可愛すぎておかしくなりそうで理性を保つのでいっぱいいっぱいで。 毎日毎日、日に日に愛おしさが募っていってたまらない。 玲が可愛いから、玲が愛おしいから俺はたまらなくなる。 こんな事初めてだ。 もう、玲以外を愛せるとは到底思えない。 「れー、も……すき……たぁくんすき」 「可愛いっ」 ふにゃりと笑ってすりすりと甘えるように顔を埋めて来た玲に、俺は緩む口元を抑えきれずに力一杯苦しくないように抱きしめた。 あーもう、人間ドック行きたくないな……このままずっと玲といちゃいちゃしていたい。 でも、行かなきゃいつ病気になるかも分からないしな…… 病気になったら元も子もない。 玲の純粋で綺麗な心が壊れるかもしれない……それだけは死んでも避けなければならない。 健康体でずっと一緒に居なきゃね。 「たぁくん」 「なぁに、れー?」 「ちゅー、した、ぃ」 「よろこんで」 そっと触れるだけのキスをすれば、追いかけるようにはむっと小さく柔らかな唇が俺を捉えてくる。 それに応えるように甘く蕩けるようなキスを贈れば、今度は縋るように玲の指が俺の服を掴む。 それが可愛くて可愛くて仕方がなくて、逃さないように後頭部に手を添えてさらに深く甘いキスをすれば、気持ちよさそうに震える玲。 何度も思うが、こんなに可愛くて仕方がないと思えるのは玲だけだ。 わがままで甘えん坊で泣き虫で、いつも笑顔で可愛くてなんでも1人で頑張って我慢して……不器用な愛しい子。 キスが好きで触れ合いが大好きで、とっても素直でみんなに愛されている可愛い子 「玲、愛してるよ」 そっと耳元で囁けば、玲は擽ったそうに身を捩り、そして幸せそうに笑った。 俺の可愛くて仕方のない大切な宝物。 「ご飯にしよっか。お腹空いたでしょ」 「ん、食べるっ」 屈託のない笑みを浮かべる玲を撫でると、俺は抱き上げて再びリビングへ。 どうかこれからもその可愛い笑顔で俺の隣に居て。 愛おしい俺の天使。 ー END ー prev|next back |