隅っこで筆談


「珍しいなあ…。」


珍しいって何がって?

それはね…泉くんが授業寝ないでちゃんと受けてることが珍しいの。いや、まあそれは普通のことなんだけど、最近は行動が当たり前になってきてたからね。

いつもは始まる前から夢の国に行っているのに…。


あれ、泉くんなんだろう…紙、みたいだけど…。



「オレだってたまには起きてる時くらいあるぜ」


驚いて泉くんを見る。


にやり。

私もそれに対抗して反撃開始!


「たまにって言ってるけど、滅多にないよね」

「#れんか#、オレ言ってないぜ?紙に書いただけだし」


思いっきり紙をグシャッと潰してしまった。
 
…泉くんってこんな人だったっけ?


「泉くんって意地悪なの?」

「は?オレ優しいよ」


…本当にそうなのだろうか?最近の泉くんを見ていると疑問に思ってならないんだけど…。

「本当に?」

「さぁ、どうだろうな?」


にやりと笑う泉くん。


それから私たちは他愛もない話をした。



(楽しかったね!またやろうよ)
(気が向いたら、な)
(やったね!)


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