涎、出てたよ

「藤原悪いんだけどさ、この授業終わったら起こしてくれ」

「え!?」

「じゃ、頼んだぞ」

そう言って泉くんは机に突っ伏してしまった。

……どうしよう。

完璧に寝る体勢に入っちゃったよ…邪魔するのも悪いしなあ…。とりあえず

「泉くんの寝顔でも眺めてようかな」


えへへー。
可愛い顔してるな…うわ、睫毛長っ!

きっと今の私は気持ち悪い顔をしていると思う。

だって泉くんが可愛い過ぎるだもん!普段は凄く男前なのに寝ると可愛いらしいって…っ!!


もう、泉くん大好き。



私の心のアルバムに収めて置かないとね…保存、保存…と。



私にとっての幸せな時間はあっという間に終った。


「泉くん…起きて。授業終ったよ」

「ん…。分かった。」

大きく伸びをする泉くん


(仕草が可愛いな…。)


「あ、そういえばさ…藤原涎、出てたぜ」



(う、嘘だぁ…。)
(嘘じゃないって。だってオレ、起きてたもん)
(嘘だーっ!!)


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