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大切なもの (ガラクタ姫とアポストロフ)

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――誰にも愛されないものってなんだ?

誰にも愛されない ひとりぼっち――



20XX年。

この地球には、かつての生き物がいない。

鳥も 犬も 猫も 魚も

そして 


人間も――。



いるものといえば、洗脳生物(ロボット)のみ。

そんな中、二人は出会う――



ガガガ… ガガガ…

ピー…


ICQCQ「………?」


ICQCQは、過去の人間によって作られた、優秀な洗脳生物(ロボット)。

彼のレーダー(眼)に反応が。

今までにない、温かいような、不思議な反応。


彼の目の前に広がるのは、昔の家電や物が散乱している、いわゆるガラクタ山。


ガサッ…

ICQCQ「………」


ひょこ


そこからでてきたのは なんと、昔絶滅したはずの人間。


目からとめどなく涙をこぼしている、小さな少女

頭には、さび付いた王冠が。


ICQCQ「………?」


少女「……ハッ」

彼女はいきなり立ち上がり、ガラクタの陰に隠れた。

ガタガタと震える少女。

見つめるICQCQ。


数十秒間見つめ合い、やがて少女が口を開く


少女「…君は、人を壊さないの?」


…ガガガ…

キミ=l00ll0l

人=l0l00l


ICQCQの脳内で、言葉の処理が始まる


…スッ


彼は何も言わず、ただ彼女に手を差し伸べた


少女「……スッ」


――こうして、少女とロボットの関係が生まれた――





それから毎日のように、ICQCQと少女は一緒にいるようになった


一日目は、ついていくだけ。

二日目は、少し近づいて。

三日目は、手を繋いで。

四日目は、一緒に寝て。

五日目は、頭の上に乗って。



友達、ましてや人間がいないこの星(地球)に住んでいた少女にとって、

ICQCQは特別な存在だった。


彼に見つめられると、過去の悪夢を忘れられた。


でもたまに、涙を流してしまいそうになる。


    「だって……」



彼女はあえてそれを言わずにいた



少女「……こんな日々が いつまでも 続けばいいね」


彼は言葉がしゃべれない

洗脳生物(ロボット)だから。


でも、彼女はわかる

彼の声(信号)が、聞こえるから―――。





そんな幸せな時間(とき)も、


嘘のように あっけなく終わってしまった。




この星(地球)は、洗脳生物に占領されている


人間は生きてはいけない。



ICQCQは善洗脳派生物であったから、少女を見ても攻撃はしなかったが

この星の大半は、悪洗脳派生物だった。


人間を滅ぼしたのも、この悪洗脳派生物(ロボット)―――。





少女とICQCQは、数えきれないほどのロボットに囲まれていた。



少女「……お願いっICQCQは悪くない、攻撃しないで!」


ロボット「…ガ…ガガ…」


そんな彼女の思いも虚しく ロボットの手(武器)は、少女に―――



ガンッ…ンッ… 



飛び散る鮮血。


ICQCQの身体は、少女の血で真っ赤に。



脳内を駆け巡る少女と過ごした優しい記憶。




―――

初めてあった日の、あの震えていた瞳。


さび付いていた王冠。


彼女の手の温もり。



―――こんな日々が いつまでも 続けばいいね―――。




すべて、すべてを、たった今 失った。


―――




ICQCQ「…………ガ、ガガガ…ガガガッガガガガ!!!」



とめどなくあふれる思い。


彼には、彼らロボットを攻撃するしかなかった。



しかし彼の小さな力は、何万体のロボットに勝つことは出来なかった。



倒れこんだICQCQ。



彼の倒れた側には、あの‘ガラクタ姫’の王冠が


粉々になって、落ちていた―――。




―――誰にも愛されないものなんて なかった。



きみに きみに愛された わたしが ひとり―――。



*END*



★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*


…厨2病丸出しな物語!ww


この曲、すごく好きなんです(´`*)

ぜひぜひ↓

http://www.youtube.com/watch?v=KNUTTcaZOGU

コピペして聞いてみてください、泣けます←


心々彩



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