君の「理由」にはなりたいんだ
無理して笑う、そんな君が
あいつを想って泣く顔なんて嬉しくないな
滲む君の後ろ姿
お願いだから、泣かないで
頑張れなんて言えないよ
愛しくて憎くて、
僕が君の盾になるから
君の泣き顔なんて見たくなかった
その痛みを分けてくれたなら
泣き虫な君には笑顔が似合うよ
僕じゃダメかな、
半分だけでもいいから君の背負っているものを僕にください
隣にいるのに何もできない

世界のどこかで僕の知らない誰かが泣かないように、

よく似ていて、だけど全く違う
僕は君で、君は僕で
なにもかも同じがよかったんだ
双子パラドックスの真理
いのち、はんぶんこ
きみの痛みは、ぼくの痛み
僕が僕であるということ
魂の二分割原理
生まれる前から繋がっていた生命
人生もはんぶんこ
ふたりで、ひとりぶんをいきる

なんて偽善者みたいなことは言えないけれど、

振り返ったって、なにもないよ
涙にぬれた笑顔
もうこれ以上きみを好きになりたくないよ
守らせて。
このままがいいの
君を笑顔にするのは僕じゃない
泣き虫ライアー
変化なんて望んだつもりはないよ
嘘なんだって、知ってたよ
傷は癒さないで残しておいて
使い捨ての人生
そんな顔して笑うなよ
世界が涙を流すから、僕まで泣きたくなるじゃないか

せめて君くらいは笑っていられますようにと願った

はんぶんの君と、はんぶんの僕
手を繋いで、僕たちはこの世に生をうけた
僕たちは、ふたりで生きていくんだ
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