女の感は当たるのよ




「もう告白したの?」

「夕香!//」

「大丈夫よっ!お兄ちゃんと円堂さんは絶対両思いだからっ」

「良いからリビングに行ってろ!//」

放課後、豪炎寺に家に来ないかと誘われ
豪炎寺の部屋でサッカーの話や雑誌を見て盛り上がっていると
少しだけ扉から顔を覗かせて何処か楽しそうにそう聞いてきた夕香に
意味がわからないと首を傾げる円堂と慌てて扉を閉める豪炎寺の反応に
夕香はクスクスと笑いながらリビングへと向かい

「ぇーと…豪炎寺?大丈夫か?」

そんな夕香とは違い
先程から妙な空気の漂う室内に
円堂は扉を押さえ込んだまま動かない豪炎寺に声を掛ければ
豪炎寺はゆっくりと振り返り。

「…好きだ」

「え?」

「円堂の事が、好きなんだ…//」


震える声でそう円堂へと伝えれば
初めは何事かと驚いていた円堂の顔が赤く染まっていき

「―っ…/////」

「…返事を、聞かせてくれないか?」

ゆっくりと円堂の目の前へと座り
顔を真っ赤にさせながら俯く円堂にそう問い掛ければ
円堂は何かを決意したのか勢いよく顔を上げ

「…俺も、俺もお前の事が好きだっ!!!//」

恥ずかしさからか少しだけ怒鳴り混じりにそう言ってきた円堂に苦笑しながらも
返事をした途端にまたも俯く円堂に豪炎寺はありがとう。と呟いて嬉しそうに微笑むのだった。


(はーい!ケーキとお茶を持ってきました!)

(夕香?!!)

(夕香ちゃん!!?///)

(両思いおめでとう!)





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