例え世界が敵になっても


それは彼が聖帝と呼ばれる少し前の事。

「お前にはまた心配や迷惑をかけることになると思う」

自分達のサッカーを守るために
日本代表の座を退くと言ってきた彼に
初めは駄目だと彼の言葉を否定していたが
長年傍にいた自分には、いくら否定しても彼が一度決めた事を曲げない事は知っていたから

「…なら、今度は俺もお前と一緒にいる」

「円堂!?」

サッカーを裏切る
サッカーが出来なくなる辛さを誰よりも知っている豪炎寺の傍で彼のしようとしている事を知り協力したいと思いそう答えれば
初めは自分と同じく否定していた豪炎寺だったが
暫くすると軽く苦笑しながらもありがとうと呟く彼に
円堂はニカッと笑顔を浮かべ

「例え世界が敵になっても俺はお前の味方だ!」

「心強いな」

「おう!」

豪炎寺の胸へと軽く拳をあてながら微笑めば
豪炎寺も円堂の拳を優しく握りしめて微笑み返すのだった


(お前はひとりだと何するかわからないからな!)

(…ある意味お前だってそうだと思うぞ?)




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